ディープダンジョン3

〜勇士への旅〜

© 1987 HummingBirdSoft

■物語

とある小さな村に 一人の少年がいた。
幼い頃から勇剣士ラルの伝説を聞いて育った彼には 
「いつか立派な勇剣士になる!」
という大きな夢があった。

そして数年後 たくましい若者に成長した彼は 
勇剣士を夢見てこの村を後にしたのであった。

旅立って数日後 彼は都市国家ディリージュに辿り着き 
一夜の宿を取るべくヒューマの街に立ち寄った。

今にして思えば 彼がヒューマの街に立ち寄ったのも 
偶然ではなかったのかも知れない。

彼は床につくと すぐに深い眠りについてしまった。

その夜 ディリージュは 突然の嵐に見舞われた。

上空には不気味な雲が立ち込め 激しい雷鳴が轟き 
ヒューマの街の人々は 窓を打つ激しい雨に 
ただ肩を寄せ合って夜明けを待つのみだった。

翌朝 彼は人々のざわめきで目を覚ました。

窓から様子をうかがうと 
そこには昨日とうって変わった街があった。

宿を出て外を見回すと 
昨日まで見えたはずの隣の町は姿を消し 
かわりにとてつもなく高い壁が聳え立っていたのだった。

どこからともなく現れた壁によって 街は完全に囲まれ 
孤立状態となってしまったのである。

人々が呆然とする中 突然叫び声が響いた。

町の北側に地下への入口があり 
そこから傷だらけの男が這い出てきたのだった。

「この下は 化け物どもでいっぱいだ!
一緒に行った仲間たちは 皆殺された。私ももう駄目だ。
誰かこの街を この国を救ってくれ……」
と言い残すと 男は息絶えてしまった。

街の長の話によると 
この入口は「遠い昔 遺跡発掘の為に 人工的に地下街を造った。
これはそこに通じている階段なのだ」
という事だった。

この階段だけが 
ヒューマの街と外界をつなぐ唯一の開かれた道だったのだが……。

人々の間に不穏な空気が流れた。

「このままでは この国も私達も滅びてしまう。」
「誰かこの街を救う者はいないのか!?」
「勇気ある若者はいないのか!?」

囁きはざわめきとなり そして人々の祈りを込めた叫びとなった。

「私が行きましょう!」

その声は 淀んだ暗闇の中に 一筋の光を投げ込んだ。

そこに名乗りを上げた者 それが彼 旅の若者だった。

そして この物語は始まる。

■ソフト解説

販売額:5900円(税別)
発売元:スクウェア
発売日:1988年05月13日
ジャンル:RPG

■ゲーム紹介(簡略)

和製【ウィザードリィ】と呼ばれていたらしい 3D-RPG。
前2作までと違い 今回は最大4人のパーティ制となる。
ダンジョン内でレベルを上げながら 情報を求めて歩き回り クリアのヒントを探しだす。

いまなら 漏れなく 【魔王ルウ】とも会える。

■裏技

▼メッセージ高速化
1コントローラーの「B」を押しながら メッセージを聞く。
▼BGM停止
ゲーム中に「セレクト」を押す。
▼EX(経験値)最大化
「ぼうけんをはじめる」を選択。
パーティ選択画面で 1コントローラーの「左」を押しながら「スタート」を押す。
1コントローラーを「上」・「下」・「A」・「セレクト」・「左」・「スタート」・「B」・「上」・「下」と順番に押す。