僕のガールフレンドは大学教授の一人娘。
彼女のお父さん、メキシコ大学の考古学者でマヤ文明の研究を続ける白鳥教授。
マヤの古代文字の解読の専門家として有名な人だった…。
「…だった」と言うのは、その白鳥教授が、
中部アメリカのユカタン半島にある「チチェン・イツァー」と言う遺跡の発掘調査中に遭難し、
遺体となって発見されたからなんだ。
教授は伝説の神聖なる鍵、”太陽の鍵”が実在する事を証明する為、
総勢７名の調査団で遺跡の発掘に向かったんだ。
”太陽の鍵”……
この伝説については、僕も彼女から時々聞いていたんだ。
彼女は神秘的な事が大好きで、「マヤ文明」にもとても惹かれていたんだ。
夏休みには、２人で教授を訪ねてメキシコに行く事になっていたんだ。
…そもそもマヤ文明とは、中部アメリカ（今のメキシコ周辺）に十数世紀にわたって栄えた文明で、
数、暦、天文学、神殿建築等、高度に発達した文明を誇りながら、
ある時突然、１つの都市が捨てられ、また別の都市と文明が生まれると言った事を繰り返し、
16世紀にはスペイン人によって、滅ぼされてしまった。
そして数々の記録や資料も失われてしまった為、未だ神秘のベールに包まれているんだ。
古代マヤ人達は、高度な文明と共に様々な予言―神の言葉―によって庶民を支配していたんだ。
神官達は、特別な鍵で神々の国の扉を開き、神の言葉を聞いていたらしい。
その鍵こそ、伝説の神聖な鍵、”太陽の鍵”だった……。
伝説によれば”太陽の鍵”は太陽の神殿と言う建物の中に大切に大切に保管されてきたはずだ。
教授は長年の研究の末、”太陽の鍵”が「チチェン・イツァー」にあると結論し、
調査を始めて１ヶ月後、遭難してしまったのだ。
教授が遭難したのは、
魔力を閉じこめていた封印をを間違って解いてしまい、古代の悪霊達が復活した為で、
再び封印を戻すには、”太陽の鍵”が必要らしい事が、メキシコではわかったらしい。
僕達２人は、急いでメキシコへ旅だった……。
６月10日
チチェン・イツァー調査団 出発。
白鳥教授 以下 ７名
６月22日
カスティーリョを 調査中の １名が遭難。
７月９日
生贄の泉 調査中の ３名が遭難。
７月14日
白鳥教授 他２名が 球技場で 遭難。
７月17日
ガイドが 只一人 救出され、
教授は 遺体で 発見された。
白鳥教授は、
マヤの 古代文字の 解読の専門家だった。
伝説の「太陽の鍵」が チチェン・イツァーに隠されている事を、
古文書から 割り出し 調査に向かい、
謎の死を遂げたのだった。
残された 一人娘は、
僕の 幼馴染みで 今は 高校の クラスメイト。
僕達は とにかく メキシコへと 向かった。
丁度 夏休みが始まる日……。
……調査を 進める為には 「太陽の胸飾り」が必要だ。
「戦士の神殿」で 見つけたが 汚れていて 太陽の位置がわからない……。
……「カスティーリョ」に こんな 仕掛けがあるとは。
ここは財宝の山だ……。
……な 何で こんな 怪物どもが 遺跡の 中にいるんだ！
隊員が ３名も 犠牲になった……。
……「チャックモールの剣」を見つけた。
怪物どもも この剣さえあれば……。
……また 隊員が やられた。
どうも 調査中に 誤って、
古代マヤ人が 封じた 悪霊を 呼び出してしまったらしい。
こうなったら「大魔王エーマ」を倒すしか無い。
早く「太陽のカギ」を捜し出さなくては……。
機種名：ＦＣ
販売額：５９００円（税別）
発売元：東京書籍
発売日：１９８８年０８月０３日
ジャンル：ＡＤＶ
「日本ファルコム」の パソコンアドベンチャーゲーム 【アステカ ＩＩ】 のリメイク版で
悪霊とのバトルモード追加が 大きな変更点
遺跡調査団により誤って解かれた 古代悪霊の封印を再び閉じる為
伝説の【太陽の神殿】を捜し出し 【太陽の鍵】を手にいれるのが最終目的
冒険舞台にある遺跡や地名は実在のもの
進行は 遺跡間を移動する【フィールド画面】と
悪霊とのバトルモードを含む 【アドベンチャー画面】で行なわれる
【アドベンチャー画面】でのコマンドは全部で14種類
全てアイコンで表示されており これらを臨機応変に使う事で謎を解いていく
主人公は 悪霊を倒したり 遺跡内の謎を解いたりする事で レベルアップしていき
一定のレベルに達する事で 更に強い悪霊に勝つ事ができるようになる
バトルモードは ただ「戦う」だけで勝てる悪霊ばかりではなく
アイテムの力を借りないと 絶対に勝てない悪霊も存在する
パスワード 【祈りの言葉】 は 聞いた後で入力確認が可能で
間違えていた場合は 再度正しいパスワードを表示してくれる
また 悪霊に敗れ【ゲームオーバー】になった場合は 直前の状態からコンティニュー可能
システム ストーリー グラフィック サウンド
どれを取っても不満点の見つからない なかなかの良質ゲーム