ブラッディ・ウァリアーズ

シャンゴーの逆襲

■物語(本編)

異教徒から聖地奪還の「聖戦」の名の元に 
スカンバ教国は シャンゴーにヘルクルセーダーズ遠征を開始した。

遠征軍は 聖地アンガル占領に成功し 
その結果 遠征軍司令官・暴帝カルワリオの皇領国家が建設された。

しかし 暴帝カルワリオの目的は領主になる事でも 
武勲をたてる事でも無かった。

彼の目的とは 伝説の8つの聖石を探し出し 
”無敵の力”を手に入れ 世界の王として君臨する事にあったのだ。

暴帝カルワリオは聖石を捜し出す為に 無法の限りを尽くしていた。

だが ここに反ヘルクルセーダーズの英雄・獅子親王ナラシンハが現れたのだ。

■物語(説明書)

神聖オルラン帝国を中心とする諸国をその傘下に治めた「スカンバ教団」は 
その勢力を他国にも伸ばそうとしていた。

同じ頃 ダグシュアの村では 
「スカンバ教団」の力に脅威を感じた長老が「ナラシンハ」に対し 
部族の長となり 平和な世界を築き上げてくれるよう 要求していた。

「ナラシンハ」は部族の長となる試練を経て 仲間と共に「スカンバ教団」駆逐の旅に出る。

彼等は途中の町や村で 
「スカンバ教団」が諸国統一の遠征の為に送り出した兵団の名前が 
「ヘルクルセーダーズ」だと言う事を知る

また 「ヘルクルセーダーズ」の長 
「カルワリオ」が何の為に近隣の町や村を襲うかも知ってしまう。

「各地に散らばる8つの聖石を手にした者は 無敵の力を得る事が出来る」

「カルワリオ」はその力を得る為に 「スカンバ教団」の異教徒討伐と言う大義名分を盾に 
近隣の町や村を襲い 8つの聖石を集めているのだった。

これを知った「ナラシンハ」は 自分の軍隊の増強をはかりながら聖石の捜索に乗り出すが 
惜しくも「カルワリオ」に先を越されてしまう。

「カルワリオ」の野望を阻止する為 敵の本陣に突入する「ナラシンハ」だが 
その途中で彼の兵団は壊滅状態になってしまう。

唯一生き残った「ナラシンハ」と仲間は どうにか「カルワリオ」の砦に辿り着き 
最後の決戦に挑むが…………。

■ソフト解説

機種名:FC
販売額:6200円(税別)
発売元:東映動画
発売日:1990年10月19日
ジャンル:RPG

■ゲーム紹介

主人公が”蛮族の猛者” なおかつ”獣人”と言う 
他に類を見ない蛮族RPG。

念の為に記すと”ウォリアーズ”では無く ”ウァリアーズ”。
箱・説明書に書いてあるから 間違い無し。

主人公が蛮族だから その足で大地を突き進もうと 
”バイク”の乗って疾走しようと 
”カヌー”を漕いで川を下ろうと 
”ハングライダー”に乗って空を飛ぼうと 問題外。

主人公が蛮族だから 出会う仲間も蛮族で 獣人で 愉快な奴等。
狂った奴には 弓矢に薬草縛り付けて 一発打ち込んでしまえ。

主人公は蛮族だが 出会う敵は蛮族では無く 変人で 愉快な奴等。
「ひゅるりらー ひゅるりららー」で 「ホウー ちまつりじゃ ちまつりじゃ」。

蛮族の戦闘は小細工(魔法)抜きの肉弾戦 殴り殴られ蹴り蹴られ。
面倒になったら自動戦闘で任せてしまえ 殴り殴られ蹴り蹴られ。

蛮族のここ一番の大戦闘は 大戦略型シュミレーション。
”歩兵”や”弓兵” 挙句に”バイク隊”や”車両”・”投石器”。
戦略一切抜きで ひたすら突き進む蛮族の敵どもを迎え撃て。

「壮大なドラマと 息詰まるスペクタクル スリルと謎解きの興奮」(箱裏)
説明書のストーリーが 実は本当にゲーム全体のストーリー。
キャラクターデザインが”ゴッホ今泉”。
あんな嘘や こんな真実も 蛮族だから全部問題外。

蛮族だから地上じゃ強いが 海上にゃ弱い。
そんな蛮族に捧げる この言葉。

「人は誰もが死刑を宣告されている。 ただ その日を知らないだけで…」