STED

遺跡惑星の野望

© 1990 K.AMUSEMENT LEASING CO.
ALPHA

■物語

宇宙歴0991年。

銀河の辺境惑星”アルフ”は
突如現れたモンスター軍団の襲撃を受けていた。

アルフの人々はモンスターから星の自由を取り戻す為
宇宙へと助けを求める通信を送った。

通信は直に受信され
助けの手を差し伸べるべく 二人の男が立ちあがった。

■ソフト解説

販売額:5900円(税別)
発売元:ケイアミューズメントリース
発売日:1990年07月27日
ジャンル:RPG

■ゲーム紹介

主人公【(4文字)】と 親友【アクテス】、野郎二人だけの精鋭特殊部隊【STED】。
彼等に助けを求めた少女【コロナ】と、
彼女の連れている 背中にチャックが付いているロボット(?)【ガップ】。
計4名が 遺跡惑星【アルフ】を舞台に 大きな陰謀の渦(誇張有り)に巻きこまれる物語。

S・F世界なので 【魔法】の代わりに 【ESP(超能力)】が登場。
レベルアップで覚えるのではなく 【ESPスクール】でお金を支払い覚える。
最高12種類までで 勿論忘れる事も可能。

一般的なRPGで言われるレベルは 【クラス(階級)】として表現。
【ホワイト・レッド・ブルー・グリーン・イエロー・ピンク・シルバー・ゴールド】の8階級
各【0〜7】の8段階(=レベル0〜63)となっている。

クラスアップの時は
6つのステータス(LP・EP・攻撃・防御・素早さ・知性)を 自由にカスタマイズ可能。

LP(生命力)とは別に 頭・胴・腕・足にも耐久力(100%表示)が存在。
大ダメージを受けると徐々に減少 それに対応する能力値もペナルティーを受けていく。
最悪の状態になると その部分が失われたり(腕・足) 突然死したりする(頭・胴)。

人間ならば 【ホテル】で HP・EP(一定値×日数)回復。
【病院】で 状態治療・部分治療・クローン再生を行ない。
ロボットならば 【修理屋】で全修復が可能。

グラフィック・サウンド・シナリオは合格点。
ダンジョンが3Dであるのは好みが分かれるとして フィールドの移動スピードもスムーズ。
非の打ち所が無い隠れた秀作に見えるが 残念ながら減点対象も存在する。

まずは 装備・アイテムのコマンド操作関連が不便な点。
上下でページ切り替え 左右でアイテム選択と言うのは 馴れるまで苦労する。

そしてRPGにおいては 切っても切れない戦闘関連が致命的。

数歩進むと敵に襲われる(地上) 敵に待ち伏せされる(迷宮) 「戦闘の多さ」。
しかも大勢で現れ 嫌な攻撃を仕掛け 逃げるのが大変と言う 「戦闘の辛さ」。
「拡大縮小処理(もどき)」の影響による 「戦闘の遅さ」。
以上3点が 複雑な様で 実は単純に絡み合いにより 不快な味を出してしまっている。 

その反面で、前述の「ボディダメージ・システム」。
自分の戦力(レベル・能力・装備)と 敵の戦力の差を 数値化して表わし
また それに影響して 貰える賞金・経験値が変化する「グレード・システム」。
減点対象になっているものの 演出としては面白い「拡大縮小処理(もどき)」等
目新しい戦闘への製作者の挑戦は 特筆すべきであろう。

当方的には
「星をみるひと」・「ラグランジュポイント」と並べて 「FC-SF-RPGトリオ」と命名。