HYDLIDE3

〜The Space Memories〜
〜闇からの訪問者〜

■STORY

▼PC88版・MSX版

悪魔のようなエビルクリスタルが砕け散って以来 
人々は怪物に襲われる心配も無くなり 平和に暮らしていました。

人々は街を広げ 生活を豊かにしていきました。
その間に攻撃的な魔法はその必要を失い 人々の記憶から忘れられていきました。
反面 生活に役立つような魔法は 人々の生活そのものに溶け込んでいったのです。

この地 フェアリーランドはかって 人間と妖精が共存する美しい世界でした。
しかし 人々の生活が豊かになるにつれて 妖精達の姿はだんだんと見られなくなってしまいました。
そう まるで人間だけの世界のようになってしまったのです。

そんなある夜 地響きと共に巨大な火柱が立ち昇りました。
そして 何事も無かったように その夜は終わったのですが・・・。

翌日 フェアリーランドに不思議な扉が出現していました。
この扉は 中を通った人をどこか遠くに飛ばしてしまうのです。

それ以外にも フェアリーランドに地割れが出現するなど 
天変地異が起こる筈の無いこの地では 
絶対に考えられなかったような事態が次々と起こり始めました。

事態を重く見た修道僧達は この原因究明を1人の若者に命じたのです。

自らの世界を守る為に冒険に旅立つ若者 
それがあなたなのです。

▼PC98版(SV版)

勇者よ 目覚めるがよい。
そして己の信じる道を歩んで見よ。

そこには隠された真実が眠っておる。

このフェアリーランドに起こっているような事件は 
一つの結論を導き出す為の指標に過ぎぬ。

その結論にそなたが到達した時 真の平和は訪れるのだ。

フェアリーランドの その最果ての地の淵に 
人目を避けるようにして浮かぶ宮殿があった。

とある 暗雲たれこめた深夜の事である。
低く鈍い音を響かせながら その宮殿はゆっくりと水没していった。

「この世界を救えるのは貴方しかいないの・・・。」
「お願い 早く私の所に来て。」
「そして 貴方の力を貸してください。」
「私は・・・もう・・・急いで・・・・・・」

寝静まった森の町に突如訪れた異変。
沈んでいった宮殿との関係は?

裂ける地面。
広がる暗雲。
天に届けとばかりに吹き上がる火炎。
後に残ったのは地割れと言う名の傷跡。

「グッグッグッ・・・。」
「この私を倒しに来ると言うのか!?」
「いいか 悪い事は言わない。 諦める事だ。」
「長生きしたければ・・・ な。」

暗雲の上に広がる美しい星空 
その星空をも支配するかのごとく 
醜い姿をした巨大な影の存在が浮かび上がる。

平穏な日々に別れを告げ 
まだ見ぬ土地へ冒険に旅立つ若者がいる。

その若者を待つ妖精がいる。

そして それを阻まんと立ちはだかる怪物どもがいる。

もう誰も逃げられない。

あとは・・・・・・戦うだけだ・・・・・・。

▼FC版

今 世界が動き出す。
新たなる暗黒の日々に向けて・・・。

平和を取り戻したかに見えたフェアリーランドに 
三たび闇の支配者の影が迫る。

「いつかきっとお前を倒してやる。」
平和を取り戻す為 少年は旅立つ。

その冒険の先々に立ちはだかる怪物達。

少年の炎の剣が 今 闇を照し出す。

目指す真の敵は何処にいるのか。

・・・最後の戦いが始まろうとしている・・・

▼MD版

勇者よ 目覚めるがよい。
そして己の信じる道を歩んで見よ。

そこには隠された真実が眠っている。
今こそお前の力が必要なのだ。

このフェアリーランドに起こっている様々な出来事は 
その真実を導き出す為の印なのだ。
それがわかった時真の平和は訪れるだろう。

裂ける地面。
広がる暗雲。
吹きあがる火柱。

後に残った地割れ。

平穏な日々に別れを告げ 旅立つ若者がいる。
その若者を待つ妖精がいる。
そして その前に立ちはだかる怪物がいる。

闇との戦いが始まろうとしている・・・・・・。

▼Windows (アレンジ)版

それは今では伝説と言う言葉ですら語られなくなった物語。

うむ お前さんか 
この老いぼれの昔話を聞きたいと言うのは・・・。

昔はワシより年老いた者から赤子に至るまで 
この地に生を受けた者 全てが知っていたものだ。
今ではワシぐらいしか覚えておらんらしいがね・・・。

では 語り聞かせよう。
彼の地フェアリーランドが生まれた本当の理由を。
汝が真実を求めんがために・・・。

かつてフェアリーランドは 人間と妖精とが共存する美しい世界だった。

人間達は 豊かな緑の中で 自らの住む街を広げ 
平和で穏やかな日々を過ごしていた。

しかし人間達のの生活が裕福になるにつれ 
妖精達は次第にその姿を見せなくなり 

やがて世界は 人間達だけの物であるかのように様変わりしてしまった・・・。

そんなある夜 大地を揺り動かす不気味な地響きと共に 
フェアリーランドの一角に突如として巨大な火柱が出現した。

天を焦がし 夜の闇を赤々と染め上げたその火柱は 
翌日には まるで何事も無かったかの様に消えてしまった。

大地に地割れという深い爪痕と 
中を通る者を 何処かへと運び去ってしまう 不思議な扉を残して・・・。

その日から 平和だったフェアリーランドに 
次々と災いが降りかかる様になった。

起こる筈の無い地震。
荒れ狂う空。
そして 世界各地に現れた怪物達の姿。

この原因究明を急いだ修道僧達は 
ある一人の若者にその使命を委ねる事になる。

それが この世界にどのような運命をもたらすか知らずに・・・。