ウルティマ VI

偽りの預言者

© 1990 ORIGN SYSTEMS,Inc
©1991 PONY CANYON INC.

■物語

この前の ブリタニアでの 冒険を終えて 
この世界に 戻ってから 何年かが 過ぎた。

戦いも無く 傷つく事も無い 生活は 平穏そのものだった。

しかし キミは そんな 生活に 満足しつつ
何か 割り切れない 思いに 捕われていた。

「再び ブリタニアへ!」

そう願って キミは ストーンサークルが 見える場所に 住まいを構え 
再び ブリタニアへの道が 開かれる事を 待ったのだが 
ゲートが 開く事は 無かった。


しかし ある時 ストーンサークルを 訪れると 
何時もと違う 雰囲気が 漂っていた。

空には 黒い雲が 漂い 冷たい 風が 吹き付けている。
雲の中に 数知れない 稲妻が走り キミの影を 浮かびあがらせている。

雲を 見ていると 突然 稲妻が 地面に 向かって 走った。
稲妻は 狙った如く ストーンサークルの 中央を 貫いた!

空気は 白熱し 草を 焦がした。

驚いている キミの前で 稲妻は消え 
イオンの匂いが 辺りを 包み ストーンサークル中央の 土が 少し 乾いている。

そして その場所に 不思議な 石が ある事に 気が付いた。
キミは その石を 拾った。

石を拾うと 同時に キミの 目の前に 赤い ムーンゲートが 現れた。

「やった! これは ブリタニアへの ゲートなのか?」

しかし 何か 嫌な 予感がする 
ブリタニアへのゲートは 青い 筈ではなかったか?

ゲートが 揺らぎ 始めた!
今 入らなければ ゲートは 消えてしまうだろう。

「こうなれば いちかばちか 飛びこむしか無い!」
キミは ゲートに 飛びこんだ!


ゲートに 飛びこむと よじれるような 感覚に 意識を失った。
そして 遠くで 奇妙な 叫び声が 聞こえる
目を開けると 怪物の 姿が 目に 入った。

気がつくと キミは 縛られて 動けない。
周りを 見まわすと 同じ様な 怪物が 周りを 取り囲んでいる。

一人の 怪物が 奇妙な声で 不思議な言葉を 呟いている。
その声は 何かの 祈りのような 気がした。

この声が 一段と 高くなり 取り囲む 怪物の 声と 重なり合った時
怪物は 剣を 振り上げた!
その 眼差しには 激しい 憎しみが こめられている。

「もう 終りだ!」
キミは 思わず 目を閉じた。


まだ 生きている。
キミは 恐る恐る 目を開けた。

「大丈夫か?」
何と そこには シャミノの 姿が!
そして イオロ デュプレも。

かつて 何度も 冒険を 共にした あの 仲間達だ!

「もう 大丈夫だ さあ あのゲートに 向かって 走れ!」

シャミノが 素早く 剣を抜き キミを 縛り付けていた 縄を切る。
イオロは すかさず 落ちていた 本を 拾って 走り始めた。
キミも 仲間と 共に ムーンゲートを目指して走った。
しかし 何匹かの ガーゴイルも キミ達を 追って ゲートに飛びこんでいった。

戦いが始まった。

■ソフト解説

機種名:SFC
販売額:9800円(税別)
発売元:ポニーキャニオン
発売日:1992年 04月 03日
ジャンル:RPG