FANG TOP COLUMN Weekend (77)
2002/ 7/20 

大牟田市の大蛇山
 大牟田(おおむた)市で毎年7月の第4土日に、大蛇山(だいじゃやま)という数百年間続いている夏祭りが行われます。 悪病避けの祇園信仰に、雨乞い信仰の水神・オロチ(蛇)を兼ねたのが由来ではないかとされています。

 大蛇山のまつりで使われる山車(だし)は、前部に口を開いた巨大な大蛇の頭部が、後部には尻尾も付いた大蛇型で、長さ10m、高さ6mです。 鼻先には1対の長いヒゲがあり、尖った角状のたて髪?もいっぱいあって、大蛇と言うよりも龍(ドラゴン)って感じです。
大蛇山 この大蛇の口に子供を噛んでもらうと、その子の無病息災が約束されるとの言い伝えから、子供たちを抱いて大蛇の口の中へ入れる、“かませ”の光景もみられるとの事。 (なぜそれが無病息災なんでしょうか…。 本物の大蛇にそんな事をしたら、噛まれてけがをしたり、呑込まれてしまいますよね。(^^;)
 祭りのメイン・イベントは日没後、市内各地の神社から繰り出された6頭の大蛇(山)が、口から煙火を吐きながら、引き手2〜300人で街中を練り歩きます。
 祭りの終わりには、これらの山を壊し(山崩し)て、大蛇の両目だけが神前に奉納され、残りの大蛇山の一部は参加者たちが取り合って、お守りとして持ち帰るそうです。
 この大蛇山の山車の1つを、大牟田駅前にある“大牟田観光プラザ”で、常設展示していおり、まつりの時は関係者しか乗り込めない大蛇山の山車に乗り込む事もできます。 大牟田観光プラザのページへLINK
 同市内を歩いていると、商店の店頭などで、この大蛇をやや可愛い表情にしたキャラクターイラストを目にします。 大牟田市の公式ページで、大蛇山の製作工程が掲載されていますが、そこにも“ダイジャー”という名の、竜人的キャラが掲載されています。 大牟田市公式ページへLINK
 また、大蛇やきなんてものを売っている店舗もありましたが、本物のヘビを焼いる訳ではないようです。(^^;

( 大蛇山・祇園六山巡行・競演:2002年7月27日(土)19:00開催 / JR大牟田駅下車徒歩約10分 )