FANG TOP COLUMN Weekend (266)
2006/3/4 

安珍清姫の悲恋物語
竜化伝説の道成寺
 道成寺には歌舞伎など古典文楽で定番の「安珍清姫」伝説があります。 修行中の為、恋愛できない安珍に一目惚れした娘・清姫は、執念で自らの身体を竜化(大蛇化)してでも恋する安珍を追います。 安珍が逃げ込んで隠れたとされるのがこの道成寺の釣鐘の中だったそうです。

道成寺  境内の絵馬奉納所内に吊られている絵馬の中には、可愛い竜のイラストが描かれたものもあり、はちまきをして必勝の旗を持った竜の“学の道成る”と、本来の恋愛伝説通りの“恋の道成る”の2種類で、いずれも清姫が竜化してでも執念で渡ったとされる日高川を泳ぎ渡る竜のイメージ絵です。
 参道にある2〜3軒の土産物店でも、竜付きの釣鐘鈴など竜系グッズが販売されていて、喫茶店の看板にも竜のイラストが描かれていますが、最寄のJR道成寺駅のホームにも、安珍清姫の物語の挿絵風の絵が描かれており、その中に釣鐘に巻きつく龍の絵もあります。 さらに、駅の入口にも鐘に竜が巻き付く立体の竜絵板があるので、ドラゴンとのツーショットの記念撮影にベターです。
 毎年4月27日の道成寺会式(鐘供養)では、体長25mの龍が日高川や町中、境内を練り歩く「ジャンジャカ踊り」があります。

【 道成寺:JR紀勢本線「道成寺駅」下車徒歩約10分/「道成寺」の公式サイト:「道成寺」の公式WebサイトへLINK