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東と西と

03/3/18

 先日の土曜日、所用で競馬をリアルタイムで見ることができなかったのだが、レースは帰宅後に見たいと思い、グリーンチャンネルで放映されている「本日のレースリプレイ」を録画するためにビデオをタイマー予約しておいた。しかし、家に帰ったらレースリプレイなんかは録画されておらず、その代わりにスカパーの「現在放送されていません」という画面が延々と格納されているビデオテープができあがっていた。

 グリーンチャンネルは(スカパーで直接受信の場合)レース中継は388chで関東のレース、389chで関西のレースが放映される。しかし、レース中継以外の番組は388chでしか放映されず、389chはレースの時間帯以外は何も放映されない。当然私が録画しようと思った「本日のレースリプレイ」は388chでの放送だ。私は3場開催時は主に第3場のローカル開催で馬券勝負をする(特に中京と小倉は相性がいい)のだが、この日は中京で開催なので西のチャンネルをつけていた。ビデオ録画を予約する際はビデオ側のチャンネルは"L1"(スカパーの映像を入力しているライン)にちゃんと合わせたのだが、スカパーのチューナのチャンネルを"389"のままにしていた。録画予約をセットした際に画面にはグリーンチャンネルが流れていたので安心していたが、よくよく考えてみたら389chでは「本日のレースリプレイ」は放映されないのである。「本日のレースリプレイ」は388chでのみ放映されるのである。その結果として「現在放送されていません」画面が流れ続けるビデオテープができあがってしまったのである。みなさんもグリーンチャンネルのレース中継以外の番組を予約したい場合は気をつけましょう。

 それにしても、西のチャンネル(389ch)でもレース中継時以外は東と同じ番組を流しても良さそうなものなのである。土日の9〜17時以外は放送していなくても、放送衛星の帯域使用料は時間割で払うわけではないので常時放送した場合と変わらない筈なのだがいかがなものだろうか。帯域使用料は変わらないとすると特にコストがかかるわけじゃあるまいし。別に2つのチャンネルで全く同じ放送が流れていても何の問題もないと思うぞ。東でも西でもレース中継以外は同じ番組が流れている方が分かりやすい。コストがそんなにかかるわけじゃないんだからぜひ改善して欲しいな。

 ところで、JRAでは9月からほぼ全ての馬券売場で全ての開催競馬場のすべてのレースの馬券が買えるようになる。今までは関東地区の馬券売場で関西地区の競馬場のレースを(あるいはその逆を)買えるのは特別レースと最終レースだけだった(これでも数年前と比べるとだいぶ進歩した)。それが、東と西の垣根が無くなり、すべてのレースが買えるようになるのである。喜ばしいことだ。特に私は中京と小倉が馬券的相性がいいので(もともとPATでは買っていたのだが)。1日に馬券売場で買えるレース数が激増するためオッズ表示とかが課題とはなると思うが、それらをもっと充実させて欲しいものである。何はともあれ、これはドイツ国民にとってベルリンの壁が崩壊したのと同じぐらい日本の競馬ファンにとって喜ばしいことである(とはかなり大げさか)。

 ここで注目されるべきは競馬新聞の動向。現在私はPATで全場勝負をしているので馬三郎を使っている。今のところ全場全レースの馬柱が掲載されている新聞は馬三郎しかない。それだけが理由で馬三郎を買っている。全場全レース発売に伴い、1馬では4月から全場全レースの馬柱を載せるそうである。これは競馬専門紙としては初の試みである。ちなみに馬三郎はデイリースポーツの増刊号のようなもので競馬新聞というよりはスポーツ紙の競馬欄的内容である。れっきとした競馬新聞で全場全レースを掲載するのは1馬が初の試みだ。しかも馬三郎は首都圏と宮城県でしか売られていないが、1馬は東日本ならどこでも手に入る筈。東西のスタッフが充実していて、東日本でも西日本でも売られている競馬ブックもこれに追随して欲しいものである。おそらく9月にはどこの競馬新聞でも全場全レースの馬柱が掲載されることとなる流れとなるであろうが。

 競馬ファンに取って馬券購入や情報取得機会の東西の差が無くなる。これはまさに新時代の幕開けといえるだろう。まあ、もともと私はPATとグリーンチャンネルと馬三郎で東西の区別無く馬券を買える環境にはあったのだが。


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