というわけで、東京競馬場で青葉賞を観戦後、旅の支度をして八王子へと向かい、バスに乗りこむ。帰りの切符の手配とかはしていない。行き当たりばったりの旅である。
ちなみにこの日PATで買った京都の最終レースで180倍の馬券を当てた(100円しか買っていなかったが)。この日のトータルの収支は1万円にも満たなかった、京都までの片道交通費は稼いだので「明日は帰りの交通費を稼ぐぞ!!」と心をおどらせこの旅は始まった。
競馬場の門に付いたのは7時前。GIデーなので開門時間は早く、7時半の開門である。開門と共に競馬場に入場し、座席を確保。座席を確保したら、第1レースは9時50分なので、それまでに場内をぶらぶらしたしして暇つぶし。同時開催の福島のレースもPATで買っておく。例によって(?)PATインストール済みのノートPCを持参しているのだ。
さて、この日は神戸在住の友人T氏と待ち合わせていたのであるが、第一レースの始まる前にT氏の登場である。そうこうしているうちに1レースが始まった。午前中は遊びで100円〜300円ぐらいを賭けての競馬観戦である。
我々はゴール前100m地点の馬券売場へ向かう通路の上あたりに陣取っていたのだが、第2レースが終わった当たりに、通路から変な奴が出てくるのが見えた。その変な奴というのはピンクの服を着て、ピンクのヒモで長い髪を束ね、短いミニスカートをはいているのだが、脚がちょっと太く、女性にしては背が高い。派手なピンクづくめの格好で、これだけでも目立つのだが、彼女(?)が横を向いたときに顔を見ると、どう見ても男なのである。色が黒いし、顔つきも男だし、うっすらとだがヒゲもあるみたいだし。でも脚にはすね毛が生えてなさそう。永久脱毛しているのか?なんか悪いものを見てしまった様な感じ。(その後の情報によるとこいつは阪神にも出没する名物人間なんだそうだ。)
その後のレースは2レース連続で枠連8−8で決まる。偶然なのかピンクの魔力なのか。
そうこうしているうちに私の馬券は順調に外れ続ける。昼飯に京都名物柿の葉寿司を食べて気合いを入れるが、それでも当たらず。PATで買った福島の馬券がちょっと当たっただけである。裏開催である東京競馬場のメインレースであるスイートピーSの場外発売では気が付いたら「ピンクパピヨン」とかいう馬の馬券を買ってるし。(馬券を買ってから馬名に「ピンク」の文字が含まれていることに気づいた。)
さて、天皇賞の前に雨が降ってきた。天皇賞の馬券は、オペラオーが勝つだろうからオペラオーから流したが、相手がエアシャカールとマックロウにした。雨で馬場がしぶるとオペラオーはますます有利である。他に渋った馬場が得意なのはメイショウドトウがいるが、距離が持たないと思い買わなかった。
さて、ファンファーレも鳴り響き、第123回天皇賞のスタートである。1年半ぶりに復帰のセイウンスカイが逃げるが、タガジョウノーブル(福永祐一騎乗)の馬もせりかけ、この2頭が馬群の遥か前で壮絶な鼻の奪い合いをしている。1週目に前を通りすぎたときにセイウンスカイが前にいたので「福永〜、頑張れ!」と叫んでしまった。そしたらタガジョウノーブルのほうが前にいく。
だが、セイウンスカイは向正面では下がっていった。レース中に軽い故障を発生したらしい。結局オペラオーとドトウで決まってしまった。3着はナリタトップロード。私の馬券は外れ。バテたセイウンスカイが他の馬がすべてゴールし終わってから、私の目の前を通り過ぎて行く。大分離されたが完走はしたようだ。思わずセイウンスカイの完走に対して拍手を送ってしまった。
そして最終レース。最後の直線でT氏が必至で「福永〜!!」と叫んでいる。そして4万馬券を当てた。おととし天皇賞を見に京都に来たときも某夫婦が19万馬券を当てた。私がくると、私がくるのに合わせて競馬場にきた関西人が恩恵にあずかるのか?
競馬終了後は淀駅へ向かう人でごった返していたオケラ街道を通って京阪線に乗る。見事に4万馬券を手にしたT氏のおごりでしゃぶしゃぶをたべに四条へ。うまかった。しゃぶしゃぶ屋で話していると、T氏にも私と同じく貧乏旅行の趣味があることが判明。「そのことを2年前に話してくれたら、北海道に行ったときに誘ったのに。」と私。彼はこの3月までは府中に住んでいて、4月から神戸の実家に戻ったのだ。とりあえず夏休みに北海道にいこうということになった。ぜひ実現したいものである。
さて、今後の旅の予定はどうしようかと考えたが、京都駅で東京までの切符が4日有効ということを確認後買って、とりあえず岐阜へ向かい途中下車。この日は岐阜に泊まることにする。宿泊費6500円。次の日はオグリキャップ記念が行われる笠松競馬場にいくのである。
岐阜へ行く列車の中でT氏から携帯へメールが。T氏が4万馬券を当てたレースの名前は「桃山特別」だったそうである。恐るべしピンク。
(注)ここをお読みになっている方の中には競馬を知らない人もいるかもしれないのでちょっと解説。競馬は枠(1つの枠に複数の馬がはいることもある)の番号によって、騎手のかぶる帽子の色が決まっている。そして8枠に割り当てられている色はピンクである。枠連とは1着馬と2着馬の組み合わせを枠番号で当てる馬券であり、枠連8−8とは8枠の馬同士(つまりピンクの帽子同士)で1着2着が決まったということである。