’０２ 中山大障害観戦記

2002年12月21日

　さて、このレースの１つ前のレースであるクリスマスローズＳでは、本場馬入場時にいつもの曲ではなくジョンレノンのハッピークリスマスが流れていたりしたが、中山大障害の本場馬入場の時はジャンプナントカという曲が流れていた。

　そして、ファンファーレは年に２回しか使われることのないＪＧＩ用ファンファーレでレーススタートである。各馬淡々と飛越をこなしながら１コーナーを回って２コーナーのバンケットへ。そこから坂を駆け上がり、襷コースへとさしかかる。名物大障害の１つ目は竹柵障害だ。これがあってこその大障害だ。各馬竹柵を飛越するが、１頭躓いて落馬した馬がいる。私も買っているメジロライデンではないか。京都大障害は圧勝だったが、さすがに中山大障害ともなると飛越の巧さがより一層求められる。そのメジロライデンの影響で、な、な、何と我が本命の軸馬マイネルユニバースも落馬してしまったではないか。ああ無情…。これで私の馬券の不的中が確定。あとは見るだけとなってしまった。春の中山グランドジャンプは本命馬除外で始まる前に終わってしまったが、その時の馬券は買い戻しだった。今回は当然のことながら買い戻しは無い。

　更に１周してきて今度は大生垣。大生垣は各馬無事に飛越した。ここでテルテルボウズはどこにいるのか探したが、何故か見あたらない。大障害とは無関係の１周目の２コーナーで競走中止していたらしい。バンケットの中なので、競走中止のシーンは視界に入ってこなかったが、バンケットの中で彼は競走中止していた。いや、牝馬だから彼ではなく彼女と言うべきだ。ボウズという名前だから牡馬だと思っていたが、実は牝馬なのである。何故に牝馬なのにボウズ？

　これで私が印を打った４頭の内３頭が競走中止してしまった。レースの方は私が印を打った馬の中で唯一完走したギルデッドエージが制した。最後のゴールシーンでは観客から拍手が沸き起こっていたが、競走中止した３頭はすべて私が印を打った馬だ。そして印を打った残りの１頭が勝ったのであった。意外なところでＪＲＡ女性騎手初のＧＩ制覇である。障害界にも外人旋風が巻き起こるのか？２着は大差ながらメイショウワカシオ。もう年だし、近走が冴えないから無印だったが、往年の力は出し切った。数年前も高齢馬ということで軽視したケイティタイガーに来られたことがあるし、障害では高齢馬は侮ってはいけないものだということを再認識した。それにしてもメイショウの馬はＧＩ２着がやたら多い。