プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(7/16-7/29)

7/29

函館       マリーンステークス        ダ1700m
4歳上オープン

 このコーナーでは4年ぶりぐらいの重賞ではないレースの予想である。「不定期刊行」と銘打っているので別に重賞予想をしなければならないということもないのだが、私がここに予想を書くのは前日かあるいはそれより前から買い目をある程度決めている時である。だからどうしても事前情報の多い重賞が中心となる。そもそも馬券なんて当日のオッズと馬体重とパドック次第で買い目を決めることも多いので事前に買い目まで決まるのは重賞が多くなる。まあ、ここに予想を書いても8割ぐらいは書いた通りの馬券を買っているが、ここに書いたのとは違う馬券を買うこともあるけど。このコーナーも95年に始まった当初は条件戦の特別レースとかも予想をしていた。8月だったからビッグレースがなかったという事情もあったのだが。それにしても95年あたりに書いたバックナンバーを読んでいると恥ずかしくなってくる。ブラウザがモザイクしかなかった(ネットスケープも世の中にはあったが当時私がインターネットに触れる唯一の環境だった某大学の某研究室には導入されていなかった)せいもあるが、当時はHTMLの知識も文章を書く力もかなり未熟だったんだよな。

 と前置きが長くなったがここからが本文である。58kgの斤量だがスマートボーイが逃げ切れると思う。前回は展開が向かなかったが、今回は競りかけて行きそうな馬もいないので楽に逃げれるだろう。東海Sでファストフレンドに首差だった馬がこのメンバー相手なら連は外さないだろう。

 相手として考えているのがプリエミネンス。51kgの軽量を生かせば勝ち負けできるだろう。何てったって関東オークスを圧勝した馬だし。古馬との戦い、牡馬との戦いと課題はあるが勢いでどうにかなるだろう。それに芝レースで惨敗しているのでそれ故に強いという印象が薄くそれほど人気にもならないことが予想される。でもダートなら2戦2勝で共に圧勝なのでダートで狙える馬である。人気になっていない時の藤田は来ることが多いし。配当的妙味も考えてプリエミネンスとスマートボーイの1点。





スマートボーイプリエミネンス1000pts

1着シンコウスプレンダ1:43.7
2着プリエミネンスアタマ
3着タガノサイレンスクビ
4着ホーマンスピリットクビ
5着スマートボーイ2.1/2
単勝810馬連1−44,840
複勝250ワイド1−41,230
3301−2640
1602−4800
枠連1−45,360



 なんでプリエミネンスに目を付けたのにシンコウスプレンダに流しておかないのかな。人気薄の馬を軸にする時は総流しとまではいかないまでも上位2〜3頭ぐらいまで流しておいたほうがいいのか。

 スマートボーイはハナを切るが粘れず5着。掲示板を確保するのがやっとだった。58kgという斤量が答えたか。その割には57kgのシンコウスプレンダがレコード勝ちしている。人気を背負ってマークされる立場だったのが逃げ馬にとってはつらかったか。ペースが速かったし。



7/23

函館           函館記念 (G III)           芝2000m
4歳上別定

 ここ3年万馬券が連発している夏のハンデ戦。昨年は田面木騎乗のジョービッグバンが逃げ切ったが、今年も田面木騎乗の逃げ馬ダイワカーリアンを本命とする。

 昨年のジョービッグバンと今年のダイワカーリアンの大きな違いはハンデである。ジョービッグバンは軽ハンデだったが、ダイワカーリアンはトップハンデの56.5kg。しかし、過去2年間連続でトップハンデ馬が玉砕したが、それらの馬のハンデは58kg以上である。56.5kgならどうにかなるだろう。

 UHB杯2着馬エアギャングスターが人気になっているようだが、確かにUHB杯勝ち馬ダイワカーリアンとは1.5kg差があり有利そうに見える。しかし、UHB杯自体ダイワカーリアンの57kgに対してエアギャングスターは56kg。つまりこの2頭の斤量差は1.0kg→1.5kgと変化しただけである。0.5kg変わっただけでUHB賞でつけた0.2秒差が縮まるとは限らない。

 それなら、トップハンデが敬遠されてそれほどには人気になっていないダイワカーリアンのほうを本命とする。どの馬が連に絡んでもおかしくないような混戦模様なので、総流しとする。




馬連ダイワカーリアン (総流し)  200pts x 15点

1着クラフトマンシップ2:02.7
2着オースミタイカン3/4
3着エアギャングスター1/2
4着サクラナミキオーハナ
5着ブリリアントロードクビ
単勝134,710馬連12−1330,130
複勝131,250ワイド12−136,950
1248013−154,050
1518012−151,180
枠連6−77,760



 フジテレビの某アナウンサーがレース後に「北海道戦に強い勝浦騎手が勝ちました」といっていたが、そんなことは馬券を買う前に言って欲しかった。

 というわけで軽ハンデの2頭のワンツーである。買ったクラフトマンシップと2着のオースミタイカンは共に52kg。オースミタイカンは函館コースの実績がいいので当初本命にする予定だったが、本命をダイワカーリアンに変更したらオースミタイカンが2着に来るし。やはり、6月に書いたように初心は貫徹したほうが当たるのか・・・。

 万馬券が連発していたが、今年は3万馬券。例年にもまして荒れている。荒れるのはこのレースの伝統になってしまったような感がある。

 我が本命ダイワカーリアンは9着に惨敗。斤量のせいもあるだろうが、基本的に距離が長すぎたような気がする。これからはペースが速くなりそうな時の2000m以上では買わないようにしよう。

7/16

小倉      北九州記念 (G III)       芝1800m
4歳上別定

 ここ数年毎年のようにハナを切った馬が連に絡んでいるレースである。さすがは平坦小回りの小倉コース。ということはハナを切る馬を軸に馬連で買えばいいということである。そう思っても何がハナを切るのかがわからない場合も多いが、今回のこのメンバーないらアンブラスモアがハナを切るだろう。前走のエプソムCは惨敗だったが、平坦で直線の短い小倉ならどうにかなるだろう。しかも、馬場状態がよく、また、後ろからいく騎手が仕掛けどころを間違いやすい開催週ならなおさらである。

 相手筆頭はトウショウノア。1600万を勝ったばかりの馬だが、2連勝中でしかも5戦連続馬券の対象になっている勢いに乗る馬である。しかも先行力があり、また、900万条件ではあるが当該コース(小倉1800m)でトップハンデで圧勝している。しかも鞍上は今年は調子のいい角田。地味だが実力のある騎手なので角田という騎手は馬券的に見てかなり狙える騎手なのである。

 その他では昨年の覇者エイシンビンセンスも見限れないところだし、小倉巧者ピサノガルボも前走で復活の兆しが見えてきたので狙い目。それからマルカコマチも連闘で挑んでくるところが不気味なので押さえておこう。

 おそらく1番人気になるであろう愛知杯覇者トゥナンテは人気になるだろうから配当的妙味を考えて消しとする。




馬連アンブラスモアトウショウノア2000pts
エイシンビンセンス300pts
ピサノガルボ
マルカコマチ400pts

1着トゥナンテ1:46.3
2着ロサード3/4
3着アンブラスモアクビ
4着エイシンビンセンス3/4
5着カネトシガバナー1.1/4
単勝320馬連2−106,430
複勝150ワイド2−101,900
106802−6390
1606−102,250
枠連2−65,210



 「アンブラスモアがハナを切る」と、そこまでは当たったのだが、そのアンブラスモアは惜しくも首差3着。まあ、1,2着とも買っていない馬が来たので、どのみちアンブラスモアがもうちょっと頑張ったところで馬券が外れたことには変わりはないのだが。

 勝ったのは1番人気トゥナンテ。愛知杯に続いて重賞2連勝だ。やはり夏は格より調子で決まることは多いのか。

 2着に伏兵ロサードが来て穴をあけた。直線の短い福島では届かないと思われたが、すごい脚で追い込んできた。この馬も京阪杯という重賞勝ち馬であり、トゥナンテと並んで重賞ウイナーのワンツーで決まった。

 ちなみに昨年の1,2着が今年は3,4着。昨年と同じようにはいかないものなのだな。メンバーが違うので当たり前といえば当たり前だが。

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