桜花賞馬テイエムオーシャンが前売り単勝１倍台の人気である。この馬は血統的に９７年のオークスで１番人気で惨敗したキョウエイマーチと血統的に似通ったところがあり、また、かかり癖のある馬なので2400mという距離がもつかどうかが不安である。マイルでこその馬だろう。2000m→2400m の牡馬クラシック路線では皐月の結果がダービーにも反映されることが多いが、1600m→2400mの牝馬路線はそうもいかない。桜花賞上位馬は2400mという距離への適性を考慮して取捨を決めたい。テイエムオーシャンは消しである。

　本命はトニービン産駒レディパステル。トニービン産駒なので東京向きで距離もＯＫだろう。デビュー戦３着以外はすべて連対の安定性のある馬である。鞍上はデザーモ。デザーモといえばレガシーワールドが勝ったＪＣでコタシャーンに乗り「ゴール板の位置を間違えた」ジョッキーである。そのおかげで日本の競馬場にかつて存在したゴール前１００ｍ地点のハロン棒が無くなった。まさに、「日本の競馬を変えたジョッキー」である。あまりプラス材料ではないが。ともかく、日本ではそういうイメージがあるせいで、それほど巧いジョッキーだと思われていないようだが、実は世間のイメージよりも巧いジョッキーである。ここはあの時（ＪＣ）と同じ東京競馬場2400mというコースで名誉挽回して欲しい。

　他にはダイワルージュやムーンライトタンゴといった桜花賞上位組が有力だ。この２頭なら2400mでも十分通用するだろう。さらにフローラＳの勝ち馬オイワケヒカリも能力的にひけをとらない。これらの距離が延びても通用しそうな４頭のボックスを買えば大丈夫だろう。