レベルが高いと言われている現４歳世代の中長距離で最強の馬はどれか。ジャングルポケットかマンハッタンカフェかで両論あるだろう。しかし、天皇賞の行われる淀の長距離に限ればマンハッタンカフェが上だと思う。あくまで「淀の長距離」という条件付きである。どちらが強いかは甲乙はつけられない。コース等の条件によって変わってくるだろう。しかし、「淀長距離」では現に菊花賞を勝っているマンハッタンカフェが上である。前走の惨敗は休み明けということで度外視すればよい。叩いた今回は実力を発揮できるはずである。逆にいうと前回の惨敗で（菊花賞の時ほどおいしくは無いにせよ）無駄に人気にならずに済んでいる。一方ジャングルポケットはと言うと生涯で唯一馬券にならなかったのが京都で行われた菊花賞（その他は京都での出走経験無し）。トニービン産駒はスピードが出すぎる京都芝コースは基本的に苦手なので、この馬も京都では過大評価をしないほうがよい。府中2400mなら最強なのだが。
そして、２番手評価というか連の相手はナリタトップロード。同世代にテイエムオペラオー、メイショウドトウがいたせいでＧＩ勝ちは菊花賞だけだが、出るたびに対戦していた彼らが引退した今がチャンスである。そもそも前哨戦の成績が最もよいのがこの馬である。今回も３着なら春天３年連続３着というナイスネイチャ並みに偉大な記録が達成なのだが、かつてのライバルが出走していない今回は最強世代代表に恥じないレースをしてくれることが期待される。ただし、この馬は重馬場には弱いので馬場が渋れば別の馬を狙う予定。今回この予想に書く買い目はあくまで良馬場が前提の買い目であるのでご承知置き願いたい。
３強に次ぐ４番人気となっているサンライズペガサスはおそらく阪神では強いが京都では強くないといったパターンの馬だろうから今回は外す。ひょっとしたら宝塚記念では本命を打つかもしれないが。
まずは、ナリタトップロード３年連続春天３着の偉業達成である。あのナイスネイチャの３年連続有馬記念３着の偉大さに匹敵する大記録である。
エリモブライアンがハナを切るがボーンキング、アドマイヤロードらが競りかける展開。ペースはスローペースということになっているが、前のほうがごちゃつく展開だったので、こういう展開になれば上位人気３頭のうちの２頭で決まることはほぼ決定である。
末脚勝負となったが、まず早めに抜け出したのがナリタトップロード。末脚の持続力は３頭の中で最もあると思うが、瞬発力勝負となればちょっと分が悪い。案の定一瞬の切れ味で勝る２頭にゴール直前で交わされて３着である。マンハッタンカフェ、ジャングルポケットが十分に末脚を活かせる展開ではこの２頭のほうが有利だった。
マンハッタンカフェはさすがにこの距離では強い。おそらく府中2400mで戦うとジャングルポケットに分があったと思うが、やはりコース条件が味方したのだと思う。ジャングルポケットはダービーの時は入れ込みが目立ったが、この日の本場場入場では落ち着いていた。気性面でも成長が見られ、これからも楽しみな馬である。今秋は得意の府中開催が無いのが残念であるが。
ちなみに実際に購入した馬券はワイドも馬連と同額押さえていたのですが、見事に元割れでした（被害は最小限にとどまったが）。
外れ
予想の表紙に戻る。