函館最終週の芝1200m戦。内馬場は荒れていて、外から差す馬が有利である。函館２歳Ｓは言われているほど８枠の馬の活躍が目立つわけではないが、外枠の馬を中心に考える。

　本命は大外枠を引き当てたプリモスター。未勝利勝ちの馬だが、その未勝利の勝ち方が優秀だった。ダート路線での活躍でお馴染みのグランド牧場＆伊藤圭厩舎だが、今年はこの馬と新馬勝ちを決めたプリモレディの２頭のサンデーサイレンス産駒がおりプリモスターの方が函館２歳Ｓに登場してきた。さすがにサンデーサイレンス産駒なら芝でも走るだろう。この馬の母水前寺チーターはグランド牧場所有の馬だが、生産地はアメリカ。純粋なグランド牧場的血統ではない。ダートを中心に使われていたが、芝でもそこそこ走っていた。アメリカ生まれの牝馬×サンデーというアメリカ的な血統がダート王国グランド牧場に新しい風を吹き込んでくれるに違いない。そもそもチーターという馬自体、オーナーブリーダーがわざわざ海外から買ってきて所有しただけあって競走馬としてより繁殖としての期待が高かったのだろう。母の父がシーキングゴールドなので短めの距離のほうが合っている筈であり、この短距離戦は期待できる。

　相手にはこのレースと相性のよいラベンダー賞の連対馬２頭（ナムラビッグタイム、フラワーサークル）に、仕上げの早さには折り紙付きの山内厩舎フィーユドゥレーヴ（どうでもいいが発音しづらい●坪さん泣かせな名前だ）。それから、仕上げの早さと言えばマイネル軍団ということで、マイネルスペリオルをあげておく。マイネルゼストも押さえようと思ったが、サスガに使われ過ぎなので、今回は見送り。