2003年 5月 4日(日) 3回京都4日目 15:40発走
11R 第127回天皇賞(春)
 4歳以上・オープン・G1(定量) (牡・牝)(指定) 芝・外 3200m

 今年は混戦模様の春の天皇賞である。春天といえば例年だと「メチャメチャ堅いGI」なので馬券的にも本命サイドを買うか指をくわえて見ているしかないのだが、今年は「天皇特別」だとか「天皇ステークス」だとか言われるぐらい際だったスターホースが不在である。馬券を買う側としてはこういうレースの方が面白みがある。何だかんだ言っても長距離路線における現役馬を代表するメンバーが出走してきているわけなのでレースとしても面白みがあるだろう。「スターホースが出走していない」のではなく「ここを勝てばスターホース」なのである。

 天皇賞(春)といえばカイタノ「堅いの」というイメージがあるせいか、1番人気ダイタクバートラムが異常に人気を集めている。しかし、今年と同じように混戦といわれていた’95年の春天を思い出してみよう。そう、エアダブリンが1番人気となったあのレースである。あの時は何だかんだ言ってGI馬ライスシャワーの勝利に終わった(ただしガッツポーズは2着のステージチャンプに跨っていた騎手がしていた)。つまり、伝統の長距離GIである春の天皇賞はその時の勢いよりも「格」がものをいうわけである。

 そこで今回のメンバーで格が高いのはどの馬かということが論点となる。今回のメンバーでGIを勝っているのは昨年の菊花賞馬ヒシミラクルと昨年の宝塚記念馬ダンツフレームである。一見、他のGI路線でも2着等に健闘していたダンツフレームが格上に思えるかもしれないが、さすがに春天を勝つ馬の前走がマイル戦というのもないだろう。春天で勝負になるのならマイル路線なんか使わずにちゃんとしたステップを使ってくる筈だから、陣営にとってもここは安田記念までの間の繋ぎであるに違いない。それに引き替えヒシミラクルは近走は冴えないものの、数々の春天勝ち馬を出している淀の長距離GI菊花賞の勝ち馬である。菊花賞勝ち自体フロック視されており、さらに近走の凡走で人気を下げているが、格がものを言う春天では狙える馬である。というわけでヒシミラクルを本命とする。

 対抗は前残りの展開を予想してタガノマイバッハ。4連勝中の勢いと鞍上の安藤勝己に期待したい。▲には京都巧者のファストフレンド。その他相手は手広く行く。2頭出しの崎山厩舎のアクティブバイオあたりが大穴。京都の長距離オープンでダイタクバートラムに0.2秒差の2着はもっと評価されてもいいだろう。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ファストタテヤマ  牡4 安田康彦 58
1 2 アルアラン     牡7 本田優  58
2 3 イングランディーレ 牡4 小林淳一 58
2 4 ツルマルボーイ   牡5 *横山典弘 58
3 5 トーホウシデン   牡6 田中勝春 58
3 6 イエローボイス   牡4 *岩田康誠 58
4 7 ダンツフレーム   牡5 *藤田伸二 58
4 8 トシザブイ     牡7 *幸英明  58
5 9 マイネルアンブル  牡4 *蛯名正義 58
510 トップコマンダー  牡6 四位洋文 58
611 ヒシミラクル    牡4 角田晃一 58
612 ダイタクバートラム 牡5 武豊   58
713 エリモシャルマン  牡4 池添謙一 58
714 サンライズジェガー 牡5 *後藤浩輝 58
715 マイネルプレーリー 牡4 村本善之 58
816 タガノマイバッハ  牡4 安藤勝己 58
817 アクティブバイオ  牡6 *福永祐一 58
818 $シースルオール   牡7 *佐藤哲三 58
結論
[馬連]
11-[ 1,16]      ・・・500pts
11-[ 3, 4, 5,12,14] ・・・300pts
 7-11        ・・・200pts
 1-16        ・・・200pts
11-17        ・・・100pts

レース後のコメント
 ヒシミラクルが復活だ。やはり京都の長距離は強い。菊花賞の時のように2周目の3コーナーの坂を上るところから動き始め、長くいい脚を使いゴールを先頭で駆け抜けた。惨敗続きだったが、このようなレースができれば強い。こういういかにもなステイヤータイプの馬が春天を征するのは喜ばしいことである。スターホース不在と言われながらもやはり伝統の一戦は名馬が征した。

 2着にはサンライズジェガーがやってくる。仕掛けは2着のダイタクバートラムよりも遅れたらしいが、最後の最後でダイタクを差して2着を確保。一昔前なら長距離と言えばこの種牡馬有りと言われたリアルシャダイ産駒である。リアルシャダイ産駒のG2ウイナーということで押さえておいたのが効を奏した。3着ダイタクバートラムや4着ツルマルボーイが来ても的中なのだが、これらの馬は人気だったので人気のないサンライズジェガーのおかげで万馬券的中。この3頭は均等買いだったのだが最も人気の無い馬が来た会心の的中だった。

 結果的に上がりの勝負となってしまったため、前残り狙いで対抗に推したタガノマイバッハは8着に敗退。先行馬が軒並み潰れる厳しい展開だったのでこれはやむを得ないだろう。

的中 300pts x 164.9 = 49470pts !!



2003年 5月 4日(日) 3回京都4日 天候 馬場状態
11R第127回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量)(牡・牝)(指定) 芝・外3200m 18頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
611 ヒシミラクル   牡4角田晃一 58 3.17.011-11-9-735.6 7454(栗)佐山優 13200
714 サンライズジェガー牡5後藤浩輝 58 3.17.11/214-14-13-1235.4 8470(栗)福永甲 5300
612 ダイタクバートラム牡5武豊   58 3.17.1クビ11-11-12-835.6 1506(栗)橋口弘次3300
24 ツルマルボーイ  牡5横山典弘 58 3.17.311/46-6-11-1235.7 2460(栗)橋口弘次2000
47 ダンツフレーム  牡5藤田伸二 58 3.17.310-10-7-536.0 9510(栗)山内研二1320
11 ファストタテヤマ 牡4安田康彦 58 3.17.511/216-16-16-1535.7 4446(栗)安田伊佐
48 トシザブイ    牡7幸英明  58 3.17.6クビ16-17-16-1735.717492(栗)音無秀孝
816 タガノマイバッハ 牡4安藤勝己 58 3.18.021/22-2-2-137.1 6470(栗)松田博資
23 イングランディーレ牡4小林淳一 58 3.18.13/46-6-5-337.0 5508(美)清水美波
1035 トーホウシデン  牡6田中勝春 58 3.18.311/44-4-7-836.9 3420(美)田中清隆
11817 アクティブバイオ 牡6福永祐一 58 3.18.514-14-15-1536.713494(栗)崎山博樹
1259 マイネルアンブル 牡4蛯名正義 58 3.18.711/49-9-9-837.210456(栗)中村均 
13713 エリモシャルマン 牡4池添謙一 58 3.18.911/24-4-3-337.811514(栗)田所清広
14510 トップコマンダー 牡6四位洋文 58 3.19.0クビ13-13-13-1237.415472(栗)崎山博樹
15715 マイネルプレーリー牡4村本善之 58 3.19.13/418-18-18-1737.112484(栗)五十嵐忠
1612 アルアラン    牡7本田優  58 3.19.21/21-1-1-238.318484(栗)昆貢  
1736 イエローボイス  牡4岩田康誠 58 3.19.76-6-5-838.414466(美)浅野洋一
18818$シースルオール  牡7佐藤哲三 58 3.20.23-3-3-539.016504(栗)石坂正 

LAP 13.0-12.2-11.9-11.9-12.4-12.4-12.2-12.9-12.7-12.2-12.9-12.3-11.9-11.7-12.1-12.3
通過 37.1-49.0-61.4-73.8  上り 73.2-60.3-48.0-36.1  平均 1F:12.31 / 3F:36.94
単勝 11 ¥1610 複勝 11 ¥400 / 14 ¥390 / 12 ¥120
枠連 6-7 ¥1370 (5)
馬連 11-14 ¥16490 (45)
ワイド 11-14 ¥4600 (46) / 11-12 ¥930 (7) / 12-14 ¥1040 (10)
馬単 11-14 ¥31770 (84)
3連複 11-12-14 ¥12300 (38)

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