今年から新設された重賞であり、関東の高松宮記念へのステップレースである。オーシャンＳという名前のオープン特別はもともとあったので、テイエムオーシャンを讃えて重賞ができたわけでも無さそうだ

　記念すべき第１回オーシャンＳは畠山吉厩舎が２頭出し。シンボリグランとマイネルアルビオン。このうちシンボリグランはすでに宮記念に出走できるぐらいに賞金が貯まっているが、マイネルアルビオンはここで賞金を加算して宮記念出走を確実にしておきたいところだ。また、シンボリグランは２ヶ月半の休養明けでもあり、ここは叩き台である。厩舎サイドはマイネルアルビオンの方を是非とも連対させるべく目一杯に仕上げてくるだろう。というわけで人気になるであろうシンボリグランではなく同厩舎のマイネルアルビオンの方を本命とする。他馬のマークをシンボリグランに集めさせておいてマイネルアルビオンで勝ちに行くという作戦と思われる。ただし、実力的にシンボリグランも侮れないのでシンボリグランが対抗。

　新設重賞ということで過去の傾向というものが無いため、「中山芝1200m」の過去３年間の傾向を調べてみた。まず種牡馬であるが、フジキセキが圧倒的に回収率が高く、フォーティーナイナーやテンビーも高回収率。というわけでフジキセキ産駒のマルカキセキとテンビー産駒のタカオルビーが狙い。サクラバクシンオー産駒は出走頭数が異常に多いので勝鞍はNo1なのだが、単勝回収率が45%と異常に低く(複勝回収率も60%ちょい)、勝率も良くない。しかし、横山典騎手が単勝回収率100%を超える成績なのでアイルラヴァゲインを一応押さえておく。

　他に中山芝1200mの特徴というと内枠有利。内枠に入ったコパノフウジン、ギャラントアローも地力のある馬なので押さえておく。