2006年10月 1日(日) 4回中山8日目 15:40発走
11R 第40回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m

 世間ではディープインパクトの凱旋門賞出走で盛り上がっているようだが、日本の競馬でも今週はGIが開催される。ディープインパクトもいいけど、まずはここを的中させて気分良くディープを応援したいものだ。

 スプリンターズSといえば○外の取捨が重要である。昨年の勝ち馬サイレントウィットネスは伝染病で調子を崩したこともあって、数字だけ見ると昨年の勢いに無いように感じられる。しかし、調子が上向いていることに加えて日本馬のレベルが昨年よりも落ちていることや昨年ほど過剰人気にならないことを考えると本命としたい。何せ香港の馬といえば日本遠征時は本気で勝ちにくる。昨年は香港でも今の日本におけるディープインパクト的存在だったが、今年はそれほどでもないだろう。重圧から解き放たれたということがプラスに働くことにも期待しよう。

 先に書いたように○外の取捨が重要なので他の外国馬についても短評を書く。まずセントウルS2着馬テイクオーバーターゲットだが、早めに日本入りしセントウルSを使ってくるという入念さ。しかも、そのセントウルSで2着という結果を出しているので、前回よりも日本慣れした今回も侮れない。押さえておこう。週刊競馬ブックではかなりの好評価だったレザークは、イギリスから出たことが無いというのがネック。しかもイギリスの短距離のビッグレースはすべて直線である。カーブがある、というより最後の直線以外は緩急の差こそあれずっとカーブが続く中山の独特なコースでは不安がある。条件戦時代にカーブがあるコースの経験と実績があるのがせめてもの救いだが、危険な人気馬ということで消し。もう1頭ベンバウンは、これこそ直線しか実績が無いので見送り。ちなみにベンバウンの鞍上オドノヒューは00年の安田記念の際に直前で飛行機墜落事故に遭ったデットーリに替わりディクタットに乗るために急遽来日したにもかかわらず2着に持ってきた騎手である。日本での連対率は100%なのだが、サスガに今回は厳しいだろう。

 ○外は上記の通りだが、日本馬ではどの馬が狙えるだろうか?まず対抗として挙げるのがサマースプリントの覇者でありCBC賞も征しているシーイズトウショウ。今の日本を代表する短距離馬であり鞍上も昨年の2着騎手池添である。ポストデュランダルはこの馬だ。その他では春のスプリント王オレ ハマッテルゼ、夏に本格化したビーナスライン、キーンランドSでシーイズトウショウに先着しての勝利を飾ったチアフルスマイルが狙い目。

結論
[馬連]
5-14 ・・・1000pts
14-[1,7,13,16] ・・・500pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1 ビーナスライン   牝5 秋山真一 55
1 2 タガノバスティーユ 牡3 *勝浦正樹 55
2 3 $レザーク      セ6 *サンマル 57
2 4 メイショウボーラー 牡5 福永祐一 57
3 5 シーイズトウショウ 牝6 池添謙一 55
3 6 ゴールデンキャスト 牡6 小牧太  57
4 7 オレハマッテルゼ  牡6 柴田善臣 57
B4 8 $キーンランドスワン 牡7 *イネス  57
B5 9 $ベンバウン     セ5 *オドノヒ 57
510 ブルーショットガン 牡7 藤岡佑介 57
611 タマモホットプレイ 牡5 渡辺薫彦 57
612 シンボリエスケープ 牡5 蛯名正義 57
713 $テイクオーバーター セ7 フォード 57
714 $サイレントウィット セ7 コーツィ 57
815 $ステキシンスケクン 牡3 後藤浩輝 55
816 チアフルスマイル  牝6 岩田康誠 55

レース後のコメント
 今年もこのレースは外国馬が勝利。ただし、昨年の覇者サイレントウィットネスではなく、セントウルS2着のテイクオーバーターゲットだ。激しいハナ争いだったがスタート後まもなく先頭に立つと、そのまま押し切った。日本には前哨戦から滞在し、万全の状態で臨んだ甲斐があったというものだろう。オーストラリアの馬といえばマカイビーディーヴァの様に前哨戦も本番も惨敗というパターンの馬もいたが、前哨戦好走馬は本番でも好走し、逆もまた然りなので分かりやすいのかもしれない。ヨーロッパの馬なら前哨戦の成績が本番にリンクしないことも多いのだが(例えばハートレイクがいい例)。

 2着はメイショウボーラー。厳しいハナ争いの割によく頑張ったと思う。それにしてもこの馬はGI2着が多すぎ。フェブラリーSを征しているのでステイゴールドやビコーペガサスの様に有名にはならないが。メイショウそのものがGI2着が多いのか。モトナリとかテゾロとか。

 3着に全くの伏兵タガノバスティーユ。後方でぐっと我慢したのが功を奏した。結果的に前に行った馬のワンツーだったものの、有力馬が軒並み逃げ・先行タイプで、ペースは厳しい流れだった。この馬には流れも向いてくれたのだろう。

 ◎サイレントウィットネスは4着。結果的に好走の部類に入るのかもしれないが、上位2頭はともかくタガノバスティーユあたりに負けるのは物足りない。この馬の実力はこんなものではないと信じているだけに、もうショコット頑張ってくれたらと思う。香港の競馬ファンの落胆は、この日フランスで行われた凱旋門賞でディープインパクトが負けた時の日本人のようなものなのかな。結果は悪くは無かったが、負けるはずが無い相手に負けているので喜べないと言った感じ。

 ちなみに「オドノヒュー騎手は日本での連対率は100%」とカイタノだが、ディクタットの安田記念以外にも何回か乗っているの(3回乗って着外)で連対率は25%が正しいようである(今回の安田記念が始まる前の時点で)。申し訳ない。

外れ



2006年10月 1日(日) 4回中山8日 天候 : 小雨 馬場状態 : 良
【11R】 第40回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減厩舎賞金
713テイクオーバーターセ7フォード 57 1.08.11-135.3 14.2518 +6[外]ジャニア9500
24メイショウボーラー牡5福永祐一 57 1.08.521/24-435.31020.6488 -2(栗)白井寿昭3800
12タガノバスティーユ牡3勝浦正樹 55 1.08.5クビ14-1434.316168.7510 +6(栗)池添兼雄2400
714サイレントウィットセ7コーツィ 57 1.08.52-235.6 36.3576 [外]クルーズ1400
59ベンバウン    セ5オドノヒ 57 1.08.6クビ4-435.41128.1526 [外]ウォレス950
816チアフルスマイル 牝6岩田康誠 55 1.08.71/211-1034.8 69.6444 -4(栗)池江泰郎 
23レザーク     セ6サンマル 57 1.08.76-635.2 47.0516 [外]ピット  
35シーイズトウショウ牝6池添謙一 55 1.08.7クビ6-635.3 26.3462 -4(栗)鶴留明雄 
47オレハマッテルゼ 牡6柴田善臣 57 1.08.76-635.2 57.4460-12(栗)音無秀孝 
10510ブルーショットガン牡7藤岡佑介 57 1.08.711-1334.81243.7456 0(栗)武宏平  
1111ビーナスライン  牝5秋山真一 55 1.08.8クビ11-1034.9 817.1464 +4(美)堀宣行  
1236ゴールデンキャスト牡6小牧太  57 1.08.8ハナ14-1434.61497.5480 +2(栗)橋口弘次 
13612シンボリエスケープ牡5蛯名正義 57 1.09.011/49-1035.3 716.3486 +4(美)久保田貴 
1448キーンランドスワン牡7イネス  57 1.09.0クビ9-935.415138.3486 +2(栗)森秀行  
15611タマモホットプレイ牡5渡辺薫彦 57 1.09.421/214-1435.31349.3466 -8(栗)南井克巳 
16815ステキシンスケクン牡3後藤浩輝 55 1.09.611/22-336.7 919.9454 -2(栗)森秀行  

LAP 12.0-10.1-10.7-11.6-11.5-12.2
通過 32.8-44.4-55.9-68.1  上り 68.1-56.1-46.0-35.3  平均 1F:11.35 / 3F:34.05
単勝  13 \420
複勝  13 \180 / 4 \570 / 2 \3680
枠連  2-7 \660 (1)
馬連  04-13 \5920 (23)
ワイド 04-13 \1770 (20) / 02-13 \23110 (101) / 02-04 \26220 (104)
馬単  13-04 \10590 (40)
3連複 02-04-13 \569750 (424/560)
3連単 13-04-02 \2637570 (2145/3360)

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