本命は昨年のこのレースの覇者マキハタサイボーグ。その勝利以来４戦掲示板を遠ざかっているが、今回は休養明けを叩いた３戦目。その変わり身に期待しよう。このステイヤーズＳはＪＲＡの平地コース最長で年に１回しか使用されない芝3600mという特殊なコースで行なわれる。特殊な距離、そしてコースだけにその道のスペシャリストが激走可能性が高いし、そもそも適性が無かったら底力だけあっても克服不可能である。ここはすでにこのコースで好走実績のあるマキハタサイボーグの適性に期待しよう。

　コース適性といえば、トウカイトリックもこのコース（というかこのレース）で連対歴がある。一昨年の２着というのがそれである。昨年のこのレースも敗れはしたものの４着と好走はしており、コース適性は十分といえるだろう。万葉Ｓをトップハンデで勝つなど長距離レースでは活躍が目立ち上位争いの常連である。トウカイトリックを対抗とする。

　その他の馬では、エアジパング、ナイアガラ、フローテーションあたりが、血統的にも長距離が合っていそうで期待できる。

　上記の馬だけでいいかなぁ、と思ったがあと２頭特注馬を挙げておく。トレオウオブキングとメイショウカチドキ。何が特注かというと阿寒湖特別を勝っていると言うことである。阿寒湖特別は先のリンク先のエッセイに書いたとおり、条件戦ながら勝ち馬が出世することが多い偉大なレースである。ローカルでは最長ともいえる距離でのレースだけに、その勝ち馬は特に長距離では活躍する可能性が高いだろう。トレオウオブキングは06年、メイショウカチドキは04年の覇者である。４年前の条件戦での実績を持ち出して云々というのもあれだが、一発があるとすればこの２頭。人気は全然ないので一応押さえておこう。