今年は春の天皇賞に続き秋の天皇賞もJRAプレミアム対象レースである。つまり、当たれば通常のレースよりも5%ほど高い配当がもらえる。ここはぜひ手堅く当てに行っておいしい配当をモノにしよう。いや、いつも当たる予想を心がけているつもりではあるのだが、競馬は当たればいいというものではなく儲からなければいけないので、儲かる予想をより心がけているのである。その結果外れることも多いけど。当てるだけなら簡単なことだし。全部の馬の単勝を買えば絶対当たるのだから。JRAプレミアムは配当がいつもより高いので、儲けるという意味ではいつもよりはハードルが低いということだ。そこでいつもよりもより「当てに行く」ということを重視して印を打とう。

　というわけで本命は間違いなく１番人気のウオッカ。JRAプレミアムが付いても単勝２倍を切るのではと予想していたが前日発売の時点で2.5倍だ。思ったほどにはガチガチにかぶってはいない。得意の府中コースでのＧＩであるし、前走の毎日王冠は２着だったものの、狙ったレースは確実に取りに行く馬なので、秋天での勝利は堅いだろう。まして、今年は昨年歴史的名勝負を演じたダイワスカーレット級に強い馬は出ていないのだから昨年よりも楽勝するのは間違いない。

　対抗はアドマイヤフジ。なんか「当てに行く」とかいいながら２番手に人気薄を持ってきてしまったが、ウオッカの相手を手広く選んだ中で最も人気が無かったので対抗とした。ＧＩ実績は無いが重賞を３勝しており、大崩はしないタイプの馬である。鞍上のスミヨンは今週から日本で騎乗しているが、来日初日の土曜日に重賞を勝つなど初日から絶好調だ。土曜のレースを見ている限り前回短期免許で日本で乗っていた時よりも一皮どころか二皮も三皮も向けて一流の腕前になったようである。堅実な走りをする馬に、名手スミヨンが乗るのだから２着か３着に来ても何ら不思議ではない。ウオッカに勝つまではいかないだろうけど、それは他の馬にとっても同じである。

　▲はアサクサキングス。ウオッカの世代のダービー２着＆菊花賞馬だ。あの世代の牡馬で最も強い馬といっても過言ではない。鞍上はウオッカの元主戦騎手四位。腕は確かだがＧＩでも勝負に行くというよりは堅実に上位着順を拾いに行くタイプの騎手なのでＧＩ２着や３着がもともと多い（勝つときも勝ちにいった馬が結果的に崩れて自身の馬が残っちゃったような勝ち方が多い）。２、３着付けするには持って来いだろう。

　その他では前哨戦の毎日王冠でウオッカを下したカンパニー、府中初見参だが母父トニービンなのでコース適性がありそうな皐月賞馬キャプテントゥーレ、東京コースで６勝の実績を誇るシンゲン、ＧＩ、ＧIIで５連続馬券絡み中の堅実派ドリームジャーニー、西の前哨戦京都大賞典を征し父もトニービン系種牡馬ということで府中が向いてそうなオウケンブルースリが狙い。