暮の大一番の有馬記念である。今年の中央競馬平地レースの総決算。今年も昨年に引き続き特別バージョンとして全馬にコメントしてみよう。

　本命は一昨年の覇者で一昨年の覇者であるマツリダゴッホ。やはり中山といえばこの馬である。昨年の有馬記念は惨敗だったが、それはＪＣを使っていて勝ち馬と0.2秒差と好走したため、その疲れが残ったものである。今年は間を開けて天皇賞・秋から直行というローテーション。札幌記念（0.6秒差で着外）→オールカマー（勝利）→天皇賞・秋（1.7秒差の惨敗）→有馬記念というのはまさに一昨年の臨戦過程そのものである。昨年とは異なり一昨年の様に有馬記念に狙いを定めて来た。間を開けた方が力を出せる馬なのでこの方がいいだろうと国枝師もコメントしているし、得意の中山の有馬記念に狙いを定めていることは間違いない。昨年は二兎を追って一兎をも得なかった（ＪＣは府中だということを考えると善戦といえるが）のだが、今年は一兎に狙いを定めて来た。メンバー的にも一昨年よりは今年の方が楽であり２年ぶりのグランプリ制覇は間違いはないだろう。

　対抗は良血馬フォゲッタブル。セントライト記念、菊花賞では名前通りの忘れられた存在でありながら馬券に絡んで穴を開けたが、最近は人気になるようになった。大崩はしない馬であるし、３歳であることを考えると成長も見込まれるので対抗とする。

　▲は宝塚記念の覇者ドリームジャーニー。有馬記念の様な大舞台では能力の絶対値だけではなく大舞台に強い勝負強さがモノを言う。宝塚記念を征したグランプリホースなら、有馬記念という大舞台でも活躍ができるだろう。

　マツリダゴッホの頭で流しを考えているが、混戦模様の今年は他にも馬券に絡むチャンスのある馬は多いので手広く行く。その他の馬については馬柱に書いたコメントを参考にしていただきたい。