中山金杯が１月４日に「移動」したため、東の金杯とは別の日に行なわれることとなった京都金杯である。レース条件的には施行日も含めて今までと変わっていないのだが、変わったことといえば「中山金杯に騎乗した騎手でも騎乗できる」ということである。騎手にとっては土曜日に中山で乗って日曜日に京都で乗るということもできるのである。そういう意味では騎手のレベルが上がっている分だけ例年よりレベルの高いレースとなるのではないだろうか。もともとマイルに条件が変更になって以降の京都金杯はハンデ戦の割には堅い決着となることが多かったが、騎手の優劣の差が小さくなったのでより馬の実力どおりに決まる可能性が高まったといえる。無理な穴狙いはやめた方がよい。

　本命はバトルバニヤン。前に行く馬が少ないので先行して残ると見た。おそらくハナ争いをするのがコンゴウリキシオーとヴィクトリーであろう。コンゴウリキシオーは近走不振な上に年末に交流重賞を使っての無理なローテーションだし、ヴィクトリーは叩き良化型のブライアンズタイム系であるが今回は休み明け。良馬とも不安要素が多く、しかもハナの奪い合いで共倒れの危険性も高い。むしろこの２頭から少し離れて３〜４番手の好位を追走する馬が残る可能性が高く、期待できる。というわけでバトルバニヤンを本命とする。同じ連闘でもコンゴウリキシオーの様なヤケっぱちではなく、力を残してここで勝負気配の連闘である。富士Ｓ３着の実績がある実力馬であり、なおかつ京都で２戦２勝の無敗というのも魅力。ここで勝負だろう。

　対抗は同じく先行馬の中からタマモサポート。キャピタルＳを勝って勢いに乗っての出走である。後ろの馬が牽制しあっている間に先行して何気に残っていそうなタイプの馬なので要警戒である。

　その他では昨年２着で京都記念を初めとして重賞３勝のアドマイヤオーラが▲。以下大崩れしないタイプのファリダットと母父サクラバクシンオーなので距離短縮が吉に出そうなシゲルフセルト。また、マイルＣＳ組の成績は1600mに距離変更後9年間で未勝利というデータはあるので、基本的にはマイルＣＳ組は消しだが、マルカシェンクだけは来そうな気配があり怖いので一応抑えておこう。