障害の国際レース中山グランドジャンプである。唯一の外国馬でこのレースには初登場のジノラッドをどう扱うかというところがポイントとなりそうである。近走成績を見ると平地ばっかり使われているようなのだが、オーストラリアの馬だとこのレースを３連覇したカラジの様に平地ばかりで年に２走だけ日本で障害を走るというような馬でも活躍するので厄介だ。しかし、人気がないのなら押さえるのだが、割と人気になりそうなので今回は様子見ということで消すこととしよう。前走のペガサスジャンプＳでもいいところがなかったし。（ただし日本初経験の外国馬の場合トライアルでダメでも本番ではＯＫというパターンはよくある話だが。）

　本命は昨年暮れの中山大障害の勝ち馬であり、昨年の中山グランドジャンプでも２着のキングジョイ。このコースは得意であるし、鞍上の高田騎手は障害の名手だった騎手である。昨年の大障害制覇で完全復活だ。今回も期待していいだろう。昨年のグランドジャンプよりもメンバーのレベルはやや低い様な気がするし。

　キングジョイの相手はテイエムトッパズレとテイエムエースという馬主竹園正継氏で鹿戸明厩舎の２頭。同馬主・同厩舎の２頭出しということでこのレースに力を入れているのだろうし、ここで活躍しないと厩舎サイドもオーナーに対して顔が立たないので目一杯に仕上げてくるだろう。しかもこの２頭はそれぞれ昨年の中山大障害、中山グランドジャンプで３着という実績がある。ただ単に出てくるだけではなく、実力･適性にも裏づけがあるので狙ってよいだろう。

　更にもう１頭は障害の名手といわれていて重賞での活躍が目立つ小坂騎手が騎乗しているトーワヒヨシマルも押さえておく。中山での実績はないが、２連勝中と勢いがあるので軸にはしづらいものの押さえは必要。