このレースは引退して調教師に転向する角田騎手のラストランとなるレースである。角田騎手といえば地味な騎手ながらなかなかの実力を持つ騎手であり、実力の割に人気にならないことが多いので馬券的にも何度もお世話になった。また、ジャングルポケットでダービーを征したことを始めとして大舞台にも強い騎手である。ここは現役最後の騎乗なので勝利で飾りたいだろう。本人もそう思ってるだろうし、まわりの騎手も角田に勝たせてやろうと思ってるかもしれない。角田は引退・調教師転身を公式発表後も主に最終レースで勝ち星を上げているが、阪急杯の後の最終レースは騎乗が無い。たまたま乗る馬がいなかったのか、敢えて重賞を最後に持ってきたのかはわからないが、最後の騎乗はしっかり決めてくれると思う。何しろ大舞台に強いジョッキーなのだから。

　というわけでその角田騎手が騎乗するマイケルバローズを本命とする。９歳という高齢であり、07年の富士Ｓ２着以降はしばらく不振が続いていたが、昨年の夏の新潟でオープン特別を勝つと秋の富士Ｓでも３着に好走し健在ぶりをアピールしている。一時期は年齢による衰えかと思われたが、ここに来て復活してきたので年齢は気にする必要はないだろう。重賞では好走するが勝ててはいないので、ここで重賞初制覇と行きたいところだ。前日発売時点では単勝は売れているが連勝系は売れていないので、期待値を考えて連勝系の馬券で勝負しよう。

　対抗はトライアンフマーチ。スミヨン→ルメールと来て、今度はデムーロ騎手が騎乗。その時に来日している実力のある外人騎手を起用しているといった感じである。外人を起用するようになってからは好調だし４歳馬でさらに上積みを見込めるので狙ってみよう。

　▲は昨年のこのレースの覇者であり、スプリンターズＳでも数センチ差の２着に好走しているビービーガルダン。その他エーシンフォワード、サンカルロ、大穴として展開がはまれば末脚が炸裂しそうなダイシングロウを狙ってみる。