ジャパンカップといえば外国馬の取捨が難しいレースだが、今年の外国馬はエリ女を勝ったスノーフェアリーが回避したのでそれほど強いという馬もおらず、遠征による影響や招待レースなのでそもそもただ来ただけのヤラズの可能性もありリスクが高いため消していいだろう。３着に変なのが突っ込んでくる可能性はあるので３連系なら押さえておいてもいいかもしれないが、馬連や馬単では消していいと思う。

　本命は前日行われたＷＳＪＳ優勝のムーア騎手が騎乗するジャガーメイル。ムーアは土曜日の騎乗を見ている限りでは他の騎手と比べて桁違いに巧く東京コースも難なくこなせている。ジャガーメイルの父は東京芝2400mが得意なトニービン系のジャングルポケット。ジャングルポケット自信がダービー、ＪＣと東京芝2400mコースのＧＩを征しているコース巧者だ。母父サンデーサイレンスというのも心強い。前日の東京ではSSの血を持つ馬が活躍していたし今の馬場には合っているだろう。秋天は不発だったが、春天を勝った以外にもＧＩで勝てないまでも善戦はしている馬なので能力も高いだろう。ムーア騎手が騎乗で力を最大限に発揮できれば勝てるだろう。

　対抗はブエナビスタ。秋天は完勝だった。日本馬の中でも実力的にはナンバーワンなのだし勢いもあるのだが、人気ほど信頼できるかというとそうでもないので評価を下げた。順当ならこの馬なのだが外国馬が作り出す展開が未知数で何が起きるか分からないのがＪＣなので過信は禁物だ。

　▲は宝塚を勝って凱旋門賞２着のナカヤマフェスタ。今年の春にオープン入りしたばかりの馬なのだが、世界最高峰の芝のレースで２着に健闘しているのでその実績はこのレースに出走する他のどの馬よりも評価できる。ナカヤマフェスタが所属する二ノ宮厩舎に所属していた凱旋門賞２着馬エルコンドルパサーもＪＣを勝っている（ただしエルコンの場合は海外遠征に行く前に勝った）のでナカヤマフェスタにも期待しよう。

　その他ではダービー、菊の２着馬ローズキングダムが期待できるが、橋口厩舎のローザネイ一族ということで２着が指定席だろう。馬単の紐だけ押さえておこう。