生産がグランド牧場で厩舎がそこの社長の弟（先代の社長の息子）の伊藤圭三厩舎の馬が２頭出しである。そのうち馬主がグランド牧場であるのがビッグバン。昨年の北海道２歳優駿の勝ち馬である。その後はパッとしなかったが、単なる早熟馬ではなく、昇竜Ｓで着順は５着だったものの勝ち馬と差のないレースをしたり準オープンでも僅差の３着と、ここに来て力を付けてきている。もともと芝を試してみたいので中央に移籍させた様だが、やはりグランド牧場→伊藤圭厩舎といえばダートである。トニービン産駒で関東オークスを勝つ様な厩舎なのでダートは大得意。今回は厩舎２頭出しだが、やはり勝たせたいのは実家の所有馬であり知名度もそれなりにあるビッグバンだろう。というわけでビッグバンを本命とする。

　おそらく２頭出しの伊藤圭厩舎はプレシャスジェムズを逃げさせてペースを作り、ビッグバンに有利な流れを作る戦法で来るだろう。他にも前に行きそうな馬が多く、ペースは速くなることが予想される。そこで台頭してくるのは差し馬だろう。差し馬の中で実力のあるソリタリーキングを対抗としよう。サカラート、ヴァーミリアンと言ったダートの雄の弟という血統なのでダート重賞での活躍が期待される。

もう１頭は前述のプレシャスジェムズを狙ってみる。他にも前に行きそうな馬がいるというのが気掛かりだが、名手左海を起用してきているのだし、逃げ馬が粘る展開になればこの馬が粘りきると思う。