今年で５回目となる春の牝馬ＧＩ。私が愛用している「中央競馬・全重賞競走データファイル」には「波乱のＧＩに成長しそう」と書かれてある。しかし、本当だろうか？今後のことはわからないが今年に限って言えば上位２頭が抜けてレベルが高く、少なくとも２着までは堅くおさまるのではないだろうか。もちろんその本の編集者は昨年の時点で原稿を仕上げているわけであって、今年の出走メンバーを知らないわけだし、そもそもまだ４回しか行われていないレースなので過去のデータだけからの予想では足りないだろう。それに一般的に牝馬路線は３歳春までは荒れることが多く（ただし阪神コース改装後は荒れにくくなった）、古馬になると堅くおさまる傾向にある。というわけで今年の場合は上位２頭で堅いと思っていいだろう。

　その２頭、ブエナビスタとレッドディザイアの２頭の馬連を買っておけばおそらく当たるだろうが配当はエライ安いだろうから投資効率は良くない。どちらかを頭にして連単系の馬券で勝負するのがいいだろうが、問題はどちらを頭にするかである。２年ほど前までなら横山典騎手騎乗馬（ブエナビスタ）を２着固定にしておけば良かったのだが、最近のノリは重賞でもむしろ１着の方が多い。着を拾いに行く騎手ではなく勝ちに行く騎手に変貌を遂げている。むしろ、レッドディザイアに騎乗する四位騎手の方が勝ちに行くよりも無難に２着３着を確実に拾いにいく傾向が強い。おそらくブエナビスタを負かしに行くのではなく自分の競馬に徹して２着に食い込んでくるだろう。自分の競馬に徹しさえすればこのメンバーなら２着には確実に入れる馬であるし四位ならそういうソツのない騎乗をする筈だ。というわけでブエナビスタを頭、レッドディザイアを紐で勝負する。

　上記２頭の馬単でも良かったのだが、３着を更に絞り込んで３連単で高配当を目指そう。府中のマイルコースは他の競馬場よりもスタミナが必要なコースなので、1400m以下でしか実績が無い馬と能力的に明らかに格下の馬は消して、それ以外の馬に流すこととする。