レーヴディソールの戦線離脱で混戦模様となった今年の牝馬クラシック路線。押し出され気味にホエールキャプチャが１番人気になっているが、そこまでの信頼はできるのだろうか？確かに強い馬ではあるが、デビュー以来今までに１番人気になったことはなく、ここが初めての１番人気。今までは気楽にレース運びのてきる立場だったのが、ＧＩになって初めてマークされる立場となった。阪神ＪＦ２着馬だが、前走のクイーンカップでの勝利でようやく実力が認められて人気になってマークされる今回は前走よりも厳しいレースとなるだろう。また、ホエールキャプチャは牝馬限定の新馬戦で負けているが、その様な馬は過去10年で(0-0-0-29)と全く馬券にならないというデータがある。しかもその新馬戦を勝った馬は（少なくとも現時点では）大して強くない馬だし。阪神レース改装後の桜花賞は「荒れるというイメージが定着しているが荒れるための大きな要素が無くなった」という理由で裏を掻いて堅めの馬を狙ってきたが、押し出され１番人気のホエールキャプチャは人気先行の気配もあり買えない。

　本命はマルセリーナ。牡馬の混じった重賞で0.4秒差の３着（しかも先着した２頭はその後も重賞を勝っている）というのは評価できる。前走は牝馬限定のエルフィンＳに戻って快勝。また、鞍上が桜花賞の得意な安藤勝己騎手であることも魅力。アンカツの桜花賞といえば過去５年で３勝２着１回と大得意なレースである。阪神芝1600m自体過去３年で勝率22.9%、連対率29.2%と大得意なコースである。厩舎も２頭出しで勝負をかけて来ており期待して良い。

　相手はフラワーカップで芝への適性を示した無敗馬トレンドハンター、良血馬ダンスファンタジアを中心に、デルマドゥルガー、スピードリッパー、ライステラスといったところを狙おう。