ラップを見てみると1000m通過は61.5秒なのだが、ネコパンチと２番手以下の間が1秒以上開いてるので実質的に1000m通過63秒台のドスローなペースである。有力馬が牽制し合ってる間に自分のペースでレースをしていたネコパンチに逃げ切られた感じだ。見かけ上大逃げになったが、別に暴走でも何でもなく普通に前に行ったら他の馬が来ないから先頭に出ちゃって自分のペースでレースをしていたら後ろが来なかったという感じである。

　２着はウインバリアシオン、３着はルーラーシップ。この辺は妥当であろう。ただ、誰も逃げ馬を捕まえに行こうとせず逃げ切られてしまった。これら上位人気馬も自ら動こうとせず自分のペースでレースを進めて着を拾いに行ったというところである。まさに展開の綾というレースだった。

　我が本命マイネルキッツは９着。まだまだ本調子ではないのだろうが、昨年までの日経賞での活躍を考えるとらしくない結果だった。

　ところで、大穴を開けた江田照男騎手の日経賞といえば98年に単勝355.7倍のテンジンショウグンで大穴を開けたのが思い出される。そして今回またしても単勝万馬券の馬を持ってきた。日経賞は11戦してこの２勝だけだが、単勝回収率は4752%という驚異の数字。穴騎手として名高い江田騎手であるが、日経賞ではハンデ戦でもないのにとてつもない穴馬を持ってくる騎手だ。覚えておこう。

外れ