直線に入ってからも前の馬の脚色が衰えることは無く、行った行ったで決まるかなと思っていたら直線半ば辺りでサンブルエミューズが先頭に立つ。このまま決まるかと思ったが、クラウンロゼも交わされてからがしぶとかった。外からはウキヨノカゼが猛追してくる。ウキヨノカゼがサンブルエミューズを捉えたが、交わされた筈のクラウンロゼが再度前に出る。そして頭差でクラウンロゼの勝利。もの凄い勝負根性だ。一度は勝ちはなくなったかに見えたがそこからの逆転劇。道中の通過順だけ見たら1-1-1で着順も１着なので逃げ切り勝ちに見えるが、一旦交わされてから差し返した激しいレースだった。前に行った馬の多くが上位に残っているのでペース的に先行有利だったのだろうが、それでもクラウンロゼの勝負根性は抜群だ。

　２着は最後に猛追してきたウキヨノカゼ。直線で追い込んでくる時はおそらく勝つ勢いのサンブルエミューズを目標としていて、思惑通りその馬を捉えたが、バテたと思っていたクラウンロゼがバテるどころか二の脚を使って差し返したというのが誤算だっただろう。

　３着はサンブルエミューズが粘る。一旦は先頭に立ち勝つような勢いだったが内からはクラウンロゼに差し返され、外からはサンブルエミューズに差された。勝ち馬とタイム差ゼロの惜敗。

　４着もタイム差なしで１番人気のイリュミナンスが入線。大激戦だった。前に有利な展開で中団から差して来て勝ち馬と差の無いレースなのだから力はあるのだろうが惜しいレースだった。

　我が本命タプロームは道中は勝ち馬と同じ様な位置に付けていて、４コーナーでの手応えは行けるかなと思ったのだが、直線では案外伸びず。やはりダートの方が合ってるのだろうか。騎手のコメントでは距離はもっと延びた方がいいとのことだが、脚を余しているようには見えなかったんだよな。

外れ