昔のジャパンカップの予想では「外国馬の取捨が鍵を握る」とよく書いていたものだが、ここ10年の戦績を見るとデットーリが乗っている馬（05年勝ち馬アルカセット、06年３着馬ウィジャボード）しか馬券に絡んでいない。つまりデットーリが乗っている馬がいなければ「捨」でいいということだ。日本馬のレベルが上ったこともあるが、能力があってかつ本気で臨んでくる外国馬が来なくなったというのもあるだろう。というわけで日本馬を狙っていけば良い。

　日本馬を見ると上位２頭が抜けている。ＧＩ４勝のゴールドシップと昨年の勝ち馬ジェンティルドンナだ。

　ゴールドシップは前走は京都大賞典で直線の伸びが足りずまさかの５着に敗退している。鉄板と言われた春天でも５着に敗退。ＧＩ４勝をいずれも強い勝ち方で挙げているが、たまにポカをやる難しい馬でもある。前走の京都大賞典はあくまで叩き台であり、斤量も背負っていたので本気で勝ちには行かなかったのだろう。今回のＪＣは追い切りでも内田騎手が直々に乗っており、本気で勝ちに来ている。前走の敗退で人気が少し下がっているがここは勝ちに来るだろうから狙い目だ。気むずかしい馬で「勝つか着外か」な馬なので、連単の頭で狙おう。

　もう一方のジェンティルドンナは対称的に大崩れしないタイプの馬だ。今年になってから勝ち星はないが、全て３着以内に入っている。昨年はあのオルフェーヴルとのデッドヒートの末にジャパンカップを制した実績がある。大崩れしないタイプなので紐で狙おう。

　結論としてゴールドシップを１着、ジェンティルドンナを２，３着の三連単で狙うが、流す相手は東京コースが得意なエイシンフラッシュを筆頭にヴィルシーナ、アンコイルド、アドマイヤラクティ、デニムアンドルビー、ヒットザターゲットといった日本馬の有力どころに流そう。