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2013年 6月 2日(日) 3回東京2日目 15:40発走
11R 第63回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

 毎年のように一番人気馬が消えて荒れることが多いレース。波乱の要素がたっぷりのレースだ。一応中心視されている一番人気馬は高松宮記念を勝った時に場内実況で「世界の」と形容されたロードカナロア。香港スプリントを勝っているのだからスプリント界では「世界のロードカナロア」で正しいのだが、問題は1600mという距離をこなせるかどうか。体型的にはいかにもなスプリンタータイプだし、スタートからずっと直線を走ることとなりカーブも緩い東京芝1600mコースは、息を入れる暇もなく距離の数値の割にはスタミナが要求されるコースである。これがGIではなくてなおかつ小回りコースなら能力差でどうにかなるだろうけど、強豪相手で東京コースというのは厳しいかもしれない。来てもおかしくはないが絶対視はできない。あくまで押さえとしよう。

 本命は穴狙いでダノンシャーク。今回はシルポートを初めとして前に行く馬が揃ったのでハイペースは必死。前が崩れた時に府中の長い直線を活かして台頭してきそうな馬だ。前売りオッズを見ると、差し馬の中ではこの馬が最もオッズと実力の乖離が(正の方向に)大きい。GI実績は無いが大崩れしないタイプである。しかも、大舞台に強いディープインパクト産駒という血統。鞍上がC.デムーロ騎手というのも魅力だ。荒れる安田記念だけに配当的においしいこの馬を本命としよう。

 対抗はショウナンマイティ、単穴はグランプリボス。これらも差し馬であり展開が有利だ。両頭とも前走浜中騎手が騎乗していたが、その浜中が選んだショウナンマイティの方に重い印を打っておいた。ただし、グランプリボスの鞍上は内田博幸騎手なので別に悲観することはないだろう。どちらも甲乙付けがたい。本線はダノンシャークからの流しだが、これら2頭の縦目も一応押さえておく。

 その他の馬にも手広く流そう。有力どころを中心に流すが、人気薄の中では穴を開けることが多い香港馬2頭と、2歳時を除くと牝馬限定戦でしか実績が無いがトニービン系でいかにも府中に向きそうなマイネイサベルを押さえておく。

結論
[馬連]
16-(02,07,10) ・・・ 300pts
16-(01,06,08,11,12,15,17,18) ・・・ 200pts
02-07 ・・・ 500pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1カレンブラックヒル 牡4 秋山真一58
1 2ショウナンマイティ 牡5 浜中俊 58
2 3 サクラゴスペル 牡5 横山典弘58
2 4 ガルボ 牡6 石橋脩 58
B3 5 スマイルジャック 牡8 *田辺裕信58
B3 6$グロリアスデイズ セ6 D.ホワイ58
4 7グランプリボス 牡5 *内田博幸58
4 8マイネイサベル 牝5 *松岡正海56
5 9 ナカヤマナイト 牡5 柴田善臣58
510ロードカナロア 牡5 岩田康誠58
611$ヘレンスピリット セ6 *G.モッセ58
B612ダークシャドウ 牡6 戸崎圭太58
713 シルポート 牡8 酒井学 58
714 $エーシントップ 牡3 *福永祐一54
715ヴィルシーナ 牝4 *C.ウィリ56
816ダノンシャーク 牡5 C.デムー58
817ダイワマッジョーレ 牡4 蛯名正義58
818サダムパテック 牡5 武豊 58

レース後のコメント
 直線の坂のあたりで1番人気のロードカナロアと我が本命のダノンシャークの2頭が抜け出しマッチレースとなった。坂を登りきったあたりでロードカナロアが外に斜行しダノンシャークに思いっきり体当たりを食らわす。ダノンシャークはよく頑張ったのだが、この不利が致命傷となった。外から来たショウナンマイティにも差されて惜しくも3着。そのショウナンマイティもロードカナロアに突き飛ばされたダノンシャークに進路を塞がれて不利を受けての2着だった。

 この件について審議となったが、裁決委員の判定はダノンシャークの進路妨害では過怠金10万円というもの。2着馬(ショウナンマイティ)の不利は認められなかった。パトロールビデオを見る限りはかなり外に降られていたし相当な妨害に見えたが、ロードカナロアの鞍上である岩田騎手への制裁は過怠金のみで騎乗停止はなし。新基準では騎手への制裁は厳しくするとの事だったが、過怠金だけで済んだという事は旧基準でも降着までには至らなかったという事だろうか?

 軸にしたダノンシャークが不利を食らって3着とは非常に悔しい。レースを見てリアルタイムに思ったのは「惜しかった」だが、その後パトロールビデオを見たら、その思いは悔しさに変わった。鞍上のC.デムーロ騎手は「あれで馬がひるんだ」とコメントしていた。物理的な被害だけではなく精神的な被害も受けたとは悔しいだろうな。私も馬券がハズレになって悔しい。

 あのラフプレーが無かったら1〜3着の順番は変わったと思うが、それを割り引いても勝ったロードカナロアはマイルでも通用するとは大したものである。一応押さえはしたのだが、距離に不安があると思って割り引いていた。

 4着は牝馬のマイネイサベル。前走のヴィクトリアマイルでは本命にしたのだが3着だった。今回はその時の勝ち馬ヴィルシーナに先着。ヴィルシーナはおそらく陣営がどうしてもGIが欲しくてヴィクトリアマイルにピークを持っていったのだと思うが、それでもそのGI馬に先着できたマイネイサベルは健闘したと言える。府中の長い直線は父同様合っている。まあ、私の予想的にはヴィクトリアマイルでもヴィルシーナに先着するパフォーマンスを見せて欲しかったのだが。

 結果的に1,2番人気で決まった堅いレースだった。安田記念が堅いなんて珍しい。ダノンシャークが3着に入り、3連系は穴が開いたが、ワイドは押さえずに馬連勝負だったのでハズレ。あの不利さえ無ければ結果も変わってきたはずなのに…。

外れ



2013年 6月 2日(日) 3回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第63回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 18頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
510ロードカナロア牡5岩田康誠 58 1.31.508-0833.3 14.0500 +2(栗)安田隆行10000
12ショウナンマイティ牡5浜中俊 58 1.31.5クビ15-1432.8 35.7516 +4(栗)梅田智之4000
816ダノンシャーク牡5C.デムー 58 1.31.6 3/411-1133.21237.2452 0(栗)大久保龍2500
48マイネイサベル牝5松岡正海 56 1.31.91 3/411-1133.51576.0478 0(美)水野貴広1500
23 サクラゴスペル牡5横山典弘 58 1.31.9ハナ08-0833.71683.0484 +4(美)尾関知人1000
612ダークシャドウ牡6戸崎圭太 58 1.31.9ハナ05-0633.9 57.7512 +8(美)堀宣行 
24 ガルボ牡6石橋脩 58 1.31.9クビ05-0534.01471.8474 0(美)清水英克 
715ヴィルシーナ牝4C.ウィリ 56 1.32.0クビ02-0234.3 720.0448 -2(栗)友道康夫 
817ダイワマッジョーレ牡4蛯名正義 58 1.32.21 1/214-1433.6 618.7436 0(栗)矢作芳人 
1047グランプリボス牡5内田博幸 58 1.32.2クビ08-0834.0 24.8512-10(栗)矢作芳人 
1136グロリアスデイズセ6D.ホワイ 58 1.32.2ハナ11-1133.81137.1482 +5[外]サイズ 
1259 ナカヤマナイト牡5柴田善臣 58 1.32.2ハナ15-1433.51029.6488 +4(美)二ノ宮敬 
13818サダムパテック牡5武豊 58 1.32.4117-1733.6 820.4510 -2(栗)西園正都 
1411カレンブラックヒル牡4秋山真一 58 1.32.4ハナ03-0234.6 46.7472 -2(栗)平田修 
1535 スマイルジャック牡8田辺裕信 58 1.32.5 3/418-1833.518184.0488 -4(美)小桧山悟 
16611ヘレンスピリットセ6G.モッセ 58 1.32.8205-0634.81368.9494 +5[外]ファウン 
17714 エーシントップ牡3福永祐一 54 1.32.9クビ03-0235.1 926.0524 -4(栗)西園正都 
18713 シルポート牡8酒井学 58 1.32.9クビ01-0135.917119.8510 +4(栗)西園正都 

LAP 12.0-10.7-11.2-11.4-11.7-11.5-11.3-11.7
通過 33.9-45.3-57.0-68.5  上り 68.8-57.6-46.2-34.5  平均 1F:11.44 / 3F:34.31
単勝  10 \400
複勝  10 \200 / 2 \210 / 16 \680
枠連  1-5 \730 (2)
馬連  02-10 \1470 (4)
ワイド 02-10 \620 (4)/ 10-16 \3230 (41)/ 02-16 \3120 (38)
馬単  10-02 \2570 (6)
3連複 02-10-16 \18160 (57/816)
3連単 10-02-16 \62800 (164/4896)

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