Share
2014年 5月 4日(日) 3回京都4日目 15:40発走
11R 第149回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 3200m 18頭立

 長距離戦は適性のある馬自体がそれほど多くないので堅いというイメージがある。しかし、天皇賞(春)に限って言えば過去10年間で1番人気の馬が連に絡んだのはディープインパクトだけ。荒れるGIなのである。ディープインパクト級の絶対的な存在でない限り、1番人気は疑ってかかったほうが良い。

 昨年のダービー馬で凱旋門賞で4着の実績もあるキズナが1番人気になっているが、この馬は果たしてどうだろうか?強いことは強いが、単勝1倍台の人気に見合うほど絶対的ではないと思う。距離をこなせるかどうかという不安もあるし、06年のディープインパクト程には抜けた存在とも思えない。先日TBS系で放送されたテレビ番組「情熱大陸」でキズナの特集が組まれた。普段競馬をやらない人でも見ている地上波の番組である。しかもこの馬はディープインパクト産駒で武豊騎乗という種牡馬も騎手も競馬に興味がない人ですらその名前を知っている「素人受けしやすい」属性がたっぷりの馬だ。その馬が放送直後のGIに出てくるのだから過剰人気になっていると思われる。馬券的妙味がかなり薄い。玄人なら期待値を考慮してこの馬は敢えて外した方が良いだろう。

 本命は大崩れしないタイプのウィンバリアシオン。昨年の3着馬である。オルフェーヴルと同期でオルフェーヴルさえいなかったらダービー、菊花賞、有馬記念を勝てた馬だ。そのオルフェーヴルが引退した今こそ悲願のGI制覇のチャンスだ。大崩れせず安定視した成績を収めている馬なので外せないだろう。

 対抗はゴールドシップ。気性の荒い馬で安定味には欠けるが、うまくハマった時に見せるパフォーマンスは最高だ。昨年の春天こそ5着に敗れたものの、菊花賞や阪神大賞典を勝つなど長距離の適性は十分。安定味には欠けるものの、今回も注意が必要だ。

 もう1頭昨年の覇者フェノーメノも押さえておきたい。春の天皇賞が荒れるのは後ろの馬が牽制しあっている間に先行馬が粘ってしまうというパターンが多いが、先行馬の中で最も期待できそうなのがフェノーメノだ。昨年勝ってる割りには人気になっていないので押さえておこう。

結論
[馬連]
08-12 ・・・2000pts
07-(08,12) ・・・ 500pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1 アスカクリチャン 牡7 *秋山真一58
1 2 アドマイヤフライト 牡5 *福永祐一58
2 3 サトノノブレス 牡4 浜中俊 58
B2 4 サイレントメロディ 牡7 *池添謙一58
3 5 $レッドカドー セ8 G.モッセ58
3 6 ホッコーブレーヴ 牡6 田辺裕信58
4 7フェノーメノ 牡5 蛯名正義58
B4 8ゴールドシップ 牡5 *C.ウィリ58
5 9 タニノエポレット 牡7 *和田竜二58
510 フェイムゲーム 牡4 北村宏司58
611 ラストインパクト 牡4 川田将雅58
612ウインバリアシオン 牡6 *A.シュタ58
B713 オーシャンブルー 牡6 *藤田伸二58
714 キズナ 牡4 武豊 58
715 アドマイヤラクティ 牡6 四位洋文58
B816 ジャガーメイル 牡10 石橋脩 58
817 ヒットザターゲット 牡6 *北村友一58
818 デスペラード 牡6 横山典弘58

レース後のコメント

 フェノーメノが春の天皇賞2連覇を決めた。昨年は早めに先頭に並びかけて押し切り勝ちだったが、今年は直線に入るまで中団で脚を溜めて、直線で馬群の間を抜けてきた。ラップを見ると昨年の方がハイペースだったのだが、今年の方が遅い仕掛けでの勝利だった。思ったほど先行しなかったが、それでも有力馬よりは前につけていたアドバンテージとバテない強みで見事に制覇した。

 2着争いは接戦だった。我が本命ウインバリアシオンが2着を確保したかと思ったが、ゴール直前でホッコーブレーヴが並びかける。非常に微妙だった。写真判定の結果2着はウインバリアシオンに軍配が上がり、めでたく馬連が的中した。これで4度目のGI2着である。「オルフェーヴルさえいなければ」と言われていたが、そのオルフェーヴルがいなくなっても案の定2着ばかりだ。常に好走するのだが、どうにも勝ち切れない。なお、今回は騎乗予定だったシュタルケ騎手が落馬負傷で、当日武幸四郎騎手に乗り替わったが、どうにか代役を果たせた。

 3着は前述通り激しい2着争いを演じたホッコーブレーヴ。単勝万馬券の超人気薄だったが、前走の日経賞で2着に好走したのはフロックではないということが示された。

 圧倒的1番人気のキズナはそれらの馬に次ぐ4着。悪くはない成績ではあるものの、人気を考えると物足りない成績である。私の予想的には切っておいて正解だった。距離が長すぎたのだろうか?もしくは、あくまで想像だが、武豊が弟の幸四郎の馬が勝ちそうな勢いだったので遠慮したのかも知れない。

 ゴールドシップは出遅れて最後方からの競馬。長距離戦だけに出遅れが即致命傷とはならないが、直線でも伸びを欠いて昨年よりも着順を下げた7着。

的中 500pts x 20.8 = 10160pts!



2014年 5月 4日(祝) 3回京都4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第149回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 3200m 18頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
47フェノーメノ牡5蛯名正義 58 3.15.108-08-07-0534.3 411.5498+10(美)戸田博文13200
612ウインバリアシオン牡6武幸四郎 58 3.15.1クビ14-14-14-0834.1 36.5526 0(栗)松永昌博5300
36 ホッコーブレーヴ牡6田辺裕信 58 3.15.1ハナ10-09-10-1034.012101.5478 -2(美)松永康利3300
714 キズナ牡4武豊 58 3.15.2 1/217-17-15-1034.0 11.7492 -6(栗)佐々木晶2000
59 タニノエポレット牡7和田竜二 58 3.15.41 1/215-14-15-1234.113169.4506 -2(栗)村山明1320
510 フェイムゲーム牡4北村宏司 58 3.15.5 1/212-13-11-1234.31191.7452 0(美)宗像義忠 
48ゴールドシップ牡5C.ウィリ 58 3.15.6クビ18-18-15-1434.2 24.3506 -2(栗)須貝尚介 
23 サトノノブレス牡4浜中俊 58 3.15.601-01-01-0135.3 636.9508 -4(栗)池江泰寿 
611 ラストインパクト牡4川田将雅 58 3.15.7 1/204-04-03-0235.2 753.5492 +2(栗)松田博資 
1024 サイレントメロディ牡7池添謙一 58 3.16.12 1/205-05-06-0535.418283.1492-14(美)国枝栄 
1112 アドマイヤフライト牡5福永祐一 58 3.16.1クビ06-06-05-0335.5 858.3534 +4(栗)橋田満 
12713 オーシャンブルー牡6藤田伸二 58 3.16.2クビ16-16-18-1834.614179.2444 -2(栗)池江泰寿 
13715 アドマイヤラクティ牡6四位洋文 58 3.16.2クビ12-12-11-1434.91088.5492 +8(栗)梅田智之 
1435 レッドカドーセ8G.モッセ 58 3.16.207-07-08-0835.3 987.2486 [外]ダンロッ 
15817 ヒットザターゲット牡6北村友一 58 3.16.62 1/203-03-03-0336.016206.5520 +2(栗)加藤敬二 
16816 ジャガーメイル牡10石橋脩 58 3.17.02 1/211-11-11-1735.717279.2482 -6(美)堀宣行 
17818 デスペラード牡6横山典弘 58 3.17.31 3/409-09-08-1436.1 527.4486 -6(栗)安達昭夫 
1811 アスカクリチャン牡7秋山真一 58 3.18.8902-02-02-0538.315201.1496 0(栗)須貝尚介 

LAP 12.8-12.0-12.1-12.4-12.4-12.1-11.3-12.5-12.9-12.9-12.9-12.3-11.7-12.0-11.1-11.7
通過 36.9-49.3-61.7-73.8  上り 71.7-58.8-46.5-34.8  平均 1F:12.19 / 3F:36.58
単勝  7 \1,150
複勝  7 \310 / 12 \220 / 6 \1,470
枠連  4-6 \780 (3)
馬連  07-12 \2,080 (6)
ワイド 07-12 \740 (6)/ 06-07 \7,050 (50)/ 06-12 \3,230 (28)
馬単  07-12 \5,670 (17)
3連複 06-07-12 \38,790 (87/816)
3連単 07-12-06 \211,180 (401/4896)

予想の表紙に戻る
競馬のお時間に戻る