12番手にいたサトノギャラントが４コーナーでポッカリとあいた内を付いて経済コースを周り、直線ではいつの間にか先頭に立っていた。そのサトノギャラントに競りかけていったのは外の馬群から抜け出してきたクラレント。この２頭で決まると思っていたら、クラレントは勝ったものの、サトノギャラントがゴール手前で失速して外から３頭の馬に差されてしまった。

　４コーナーではほとんどの馬が内を避けて外を回そうとしていたのだが、それだけ直線の内側の馬場状態が悪かったのだろう。１番人気のサトノギャラントは歳内の経済コースを回って距離は稼いだが、直線で最内の傷んだ馬場にスピードを殺されてしまった。それでもゴールのちょっと手前までは持ちこたえていたのだが、長い直線の新潟では最後に力尽きて５着に後退。

　クラレントはこれで重賞６勝目。今回は58kgという斤量だったせいか関屋記念で３着だったサトノギャラントと人気が逆転していたのだが、斤量増も関係なく見事な勝利。３歳以降の重賞５勝は全てＧIIIということもあり、数字の割りに目立たないが立派な実績である。マイル路線なら今後の活躍もできそうだ。

　２着はブレイズアトレイル、３着はミトラと関屋記念組の穴っぽいところが来た。この２頭は関屋記念ではサトノギャラントの後塵を拝したのだが、当時との芝コースの馬場状態の差もあってかここで逆転して穴を開けた。

外れ