人気が割れていて混戦模様だが、本命は人気の一角を占めるトゥザワールドとする。４連勝で弥生賞を制した馬である。弥生賞は外を回らされ最後はワンアンドオンリーにハナ差まで迫られる辛勝だったが、３着馬には２馬身差を付けている。一戦ごとに力を付けており、ここでも最も信頼できる馬だ。母がドバイワールドカップ２着の名牝トゥザヴィクトリーで父がキングカメハメハという良血である。素質を考えると弥生賞から更なる伸びが期待できる。先週の桜花賞を制した川田騎手の２週連続クラシック制覇に期待しよう。

　対抗は朝日杯フューチュリティステークスを勝った昨年の２歳王者アジアエクスプレス。余裕残しでの出走だったスプリングＳは２着に敗れたものの、万全の仕上がりで臨む皐月賞本番では期待して良いだろう。

　もう１頭弥生賞でトゥザワールドと差のないレースを演じた２着馬ワンアンドオンリーも押さえておく。ラジオNIKKEI杯２歳Ｓを制した実力馬だ。弥生賞で末脚を炸裂させてあれだけのレースをしたのだから逆転もありえる。

　他の人気馬だが、イスラボニータは共同通信杯から皐月賞に直行した馬は実力的に抜けていたゴールドシップぐらいであることと中山経験がないこと、トーセンスターダムはきさらぎ賞から皐月賞直行した馬は好走例が無いこと、ロサギガンティアは鞍上がデムーロ騎手ではなく勝ち星の割には大レースに弱い柴田善臣騎手に乗り替わったことから消すこととする。