今年から「朝日杯」が頭に付くようになったセントライト記念である。朝日杯フューチュリティステークスが阪神に移って、もともと阪神で行われていた朝日チャレンジカップから朝日がとれて、その代わりに関東の重賞が朝日新聞社の冠レースとなったせいだ。このレースは元通り「セントライト記念」と呼べばいいが、単に「朝日杯」とだけ言った時にフューチュリティステークスなのかセントライト記念なのかがわからなくなるのが不便である。

　本命は皐月賞を勝ってダービーも２着のイスラボニータ。実績的にも実力的にもこの馬が抜けている。ダービー以来の出走となるが、実力を考えるとこの馬でしょうがないだろう。仕上がりは８割程度だとしてもあっさり勝つと思う。

　ダービーから直行の馬を本命としたが、実はダービー５着以内でダービー以来の出走となる馬はこのレースでは消えることが多い。ダービー最先着馬ならそれなりの実績を残しているが、それ以外は人気で消えることが多い。というわけでトゥザワールド等のダービー直行組は本命馬を除いて消しとする。ちなみに、キングカメハメハ産駒はこのコースを過去３年で22戦０勝２着１回と相性が悪く、そういう意味でもトゥザワールドは消しである。

　逆に菊の権利を確実にしたい夏の上がり馬を狙ってみよう。新潟で1000万条件を勝ったディープインパクト産駒のサトノフェラーリを相手筆頭とする。重賞といえばディープインパクト産駒の出番であり、特にクラシックのトライアルレースは強い。勢いを買って対抗としよう。

　もう１頭穴として前走このレースと同じ新潟芝2200mを勝ったサトノフェラーリを狙ってみよう。コース適性があり、ここで権利を取らないと菊花賞出走は難しいので万全の仕上がりで来るだろう。厩舎２頭出しで勝負がかりと思われる。このコースが得意なので菊本番はともかくここでは勝ち負けが期待できる。