このレースに強い筈の秋の天皇賞組が今年は11着の７歳馬クラレントしかいない。クラレントはマイル重賞でも活躍した馬であるが、年齢的な衰えや近走成績を考慮すると印は付けられない。

　混戦模様の一戦であり前売り人気も割れているが、穴を狙ってクラレントの弟であるサトノルパンを本命としよう。今回はデムーロ騎手が騎乗である。ＧＩといえばデムーロだが、今回のデムーロ騎乗のこの馬は前哨戦のスワンＳで２着に健闘している割には人気がない。1200mがベストのスプリンターだと思われているからだろう。しかし、この馬自身1600m勝ちがあるし、兄にはクラレント、レッドアリオンというマイル重賞勝ち馬がいる。ベストは1200mかも知れないが、1600mまでは守備範囲だしデムーロならどうにかしてくれるだろう。配当的な妙味を考えサトノルパンを本命にしよう。

　相手筆頭は一昨年の皐月賞馬イスラボニータ。２年以上勝ち星は無いが善戦は続けており、前走の富士Ｓでも２着に好走している。フジキセキは引退が早かったので早熟のイメージがあるが、代表産駒を見ているとキンシャサノキセキやストレイトガール、カネヒキリなど高齢になってからも活躍した成長力のある馬が多い。３歳時にあれだけ活躍した馬が、５歳で既に衰えてしまうということはないだろう。ルメール騎手が騎乗するのも魅力である。ＧＩではとりあえずデムーロ−ルメールは押さえておくべきだし。

　その他ではスプリントＧＩ２連勝中でＮＨＫマイルＣも勝っているのでマイル適性も問題ないミッキーアイルを筆頭に、スワンＳ勝ち馬サトノアラジン、マイル重賞２連勝中のヤングマンパワー、昨年のこのレースで２着の実績があるフィエロを押さえておこう。

　軸馬が人気ではない上に相手も絞れたので、ワイドでもそこそこの配当がありそうだ。馬連だけではなくワイドも押さえておこう。