阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。（中略）３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。もちろん、３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。('08 天皇賞（春）予想より引用)

　その様に書いた'14年の菊花賞では、さらに以下のようにも書いた。

　その後もホクトスルタン、スマートロビンが目黒記念を勝ち、３歳で阿寒湖特別を勝った馬は長距離路線で活躍している。その名物レースはスマートロビンが勝った'11年を最後に行われていなかったが、今年再び行われるようになった。そして３歳馬が勝った。

　その時はシャンパーニュを本命にしたのだが、見事に惨敗だった。しかし、昨年の阿寒湖特別も３歳馬が勝った（しかも５馬身差の圧勝）ので、その馬を本命にしてみよう。

　というわけで本命はカフジプリンス。阿寒湖特別の後は古馬混じりのオープン丹頂Ｓで６着に敗れているが、その後の神戸新聞杯では３着に粘れたかと思ってしまうような惜しい４着と巻き返しはできている。そこで、昨年の菊花賞では本命としたのだが、残念ながら８着に敗れた。しかし、その後の自己条件はしっかりと勝ってここに駒を進めてきた。３歳夏の時点で阿寒湖特別を古馬相手に圧勝する馬が強くないはずがない。オープンを勝ったばかりでハンデもそれほど積まれていない今こそ狙い目だ。ここをステップとして長距離戦線で大活躍して欲しい。

　相手は、格上挑戦だがハンデが手頃で連勝中の勢いに乗るシャケトラと神戸新聞杯２着で前売り１番人気のミッキーロケットとする。ハンデがそれほど重くなっていない４歳馬を中心に勝負しよう。昨年の勝ち馬レーヴミストラルも出走して生きているが58kgというハンデなので今回は消しとする。日経新春杯はもともと57kg以上の斤量の馬が苦戦するレースなので。