昨年のこのレースを１番人気で制したエアスピネルが今年も出走して人気の一角を占めているが、主戦の武豊騎手はこの馬ではなくジャンダルムに騎乗する。つまりジャンダルムの方が期待できるということだ。池江厩舎も２頭出しをして来ており、勝負がかりと思われる。また、サドラーズウェルズ系の種牡馬はこのコースで回収率がよく、キトゥンズジョイ産駒のこの馬も期待できそうだ。母のビリーヴはスプリントＧＩを２勝２着１回とスプリント路線で大活躍した馬であるので、距離短縮はプラスになるであろう。春はクラシックに出走していたが、適距離に狙いを定めてきた良血馬ジャンダルムを本命としよう。

　相手筆頭はレッドアヴァンセとする。この馬の兄姉にはリディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンがおり、母のエリモピクシーはコンスタントに重賞勝ち馬を出している。レッドアヴァンセもそれらの馬に続いて重賞を勝っても良い頃だ。ここ２戦牝馬限定ながらＧIIやＧＩでタイム差なしの惜敗をしているが、ＧIIIである今回は大いに期待できる。

　穴として期待できるのがデンコウアンジュだ。前述のようにサドラーズウェルズ系種牡馬はこのコースでの回収率が高い。また、この馬自身も３歳時にこのレースと同じ東京芝1600mで行われたアルテミスＳを12番人気で勝っている。昨年のヴィクトリアマイルでは11番人気で２着に好走。成績にムラのある馬だが、人気薄での一発がある。実績を考えると東京芝1600mが得意であるので、一発に期待したい。

　その他の馬にもエアスピネル、ロジクライ、ハクサンルドルフ、ワントゥワン、ペルシアンナイトといった有力どころに手広く流して押さえておこう。