本命は昨年のこのレースの覇者インカンテーションとする。昨年はこの馬を軸にして万馬券を的中した。この馬ももう８歳。しかし、近走を見ても衰えは感じられない。前走のプロキオンＳは２着とはいえ４馬身差離されているが、あのレースは不良馬場で前残りのレースだった。勝ち馬マテラスカイが馬場と展開の利であっさり逃げ切っただけであり、上位馬が先行馬ばかりの中で後方から追い込んで２着に来たインカンテーションはかなり力があると言える。また、フェブラリーＳで勝ち馬と0.1秒差の好走が２度もあることからもこのコースは得意である。父シニスターニミスター産駒はダートでベタ買いをしているだけでプラスになる高期待値種牡馬だ。年齢以外に懸念点が見当たらないこの馬を本命としよう。

　このレースはサンデーサイレンス系の種牡馬の個が苦戦するレースである。そこで、有力馬の中で唯一サンデー系ではないユラノトを対抗としよう。オープンを勝ったばかりの馬だが連勝の勢いでここでも好走に期待しよう。ちなみにこの馬は母がコイウタなので百人一首にある恋歌にちなんでユラノトと名付けたらしい。その歌みたいに「舵を絶え行方も知らぬ恋の道かな」とはならないようにちゃんとゴールまで走って欲しい（笑）。

　その他、ルメール騎手騎乗のナムラミラクル、オドノヒュー騎手が騎乗のウェスタールンド、４連続連対中と勢いのあるサンライズノヴァを押さえておく。