今回は変則的な買い目で行く。結論から言うとエタリオウの馬単２着固定流しが本線だ。

　エタリオウといえば菊花賞を初め２着が７回あるが、なかなか勝ちきれない「最強の１勝馬」である。能力は高いが詰めが甘いのだろう。それだけだと「今度こそは」勝てるかもしれないので頭も押さえるか馬連にするかもしれないのだが、天皇賞（春）の過去10年の成績を調べるとハーツクライが勝ち星０で２着が５回ある。連対率23.8%は４勝しているステイゴールドの23.5%を上回る数字だ。ちなみにステイゴールド産駒は父とは対称的に２着が０。このハーツクライの産駒の成績を見る限り、エタリオウはここでも２着の可能性が高い。エタリオウが今後勝つこともあると思うが、少なくともここではないだろう。データがそれを物語っている。

　相手筆頭は同じハーツクライ産駒のカフジプリンスとする。詳しくは京都記念の予想などを見ていただきたいが、３歳時の阿寒湖特別を勝った馬はその後大成する可能性が高い。カフジプリンスは前走の阪神大賞典で２着となり賞金を加算してここに駒を進めてきた。もちろん長距離も向いており、ＧＩでも期待しよう。この馬だけはエタリオウを頭の馬単も押さえておく。その２頭の一騎打ちとなった場合、両方ともハーツクライ産駒なのでカフジプリンスの方が２着の可能性もあるので。

　その他の馬はレベルの高い４歳世代を中心に狙う。昨年の菊花賞馬フィエールマン、菊３着でダイヤモンドＳの勝ち馬ユーキャンスマイル、日経賞を勝ったメイショウテッコン、日経新春杯勝ち馬で母系に春天向きなメジロの血が凝縮されているグローリーヴェイズといった４歳馬を狙う。その他の世代では昨年のこのレースの３着馬クリンチャーを押さえておこう。