東京芝3400mと言う特殊な距離で行われるダイヤモンドステークスである。特殊なコースだけにリピーターも多いレースであるが、今年は一昨年の２着馬リッジマンぐらいしかリピーターと言える馬はいない。なお、そのリッジマンは２着になった時のハンデが52kgだったが、後にＧIIステイヤーズＳを勝ったことがあるためか、今年は近走不振にもかかわらず57kgを背負わされている。 過去の２着馬とは言うもののハンデを考えると狙い目とは言えない。

　本命は万葉ステークスの勝ち馬タガノディアマンテとしよう。万葉Ｓは３馬身半差の圧勝だった。今回は距離がさらに400m伸びるが問題ないだろう。むしろ距離が延びるほど良い馬にも思える。このレースはハンデ戦なのに一番人気の信頼度が高く過去10年で７勝２着１回である。おそらく今年の一番人気になるであろうこの馬も信頼していいだろう。

　相手の１番手は万葉ステークス３着のレノヴァール。万葉ステークスは斤量が有利なタイセイモナークを捉えることができずに３着だったが、軽ハンデ馬が上位を占めるこのレースにおいて54kgで３着とは大したものである。タガノディアマンテには及ばないもののそれ以外の馬では最も力を発揮したと言えるだろう。ハーツクライ産駒はフェイムゲームが３勝しているということもあるが、このレースにのべ12回の出走で４勝２着２回と相性が良い。母系の血統も長距離に向いており、さらに距離が伸びてここでも期待ができる。

　もう１頭ハーツクライ産駒のタイセイトレイルを狙おう。2500m以上のレースでは6回出走して一度も馬券圏内を外していない長距離巧者である。前走は京都芝2400mの重賞で敗れているが、距離が大幅に伸びた今回は狙い目である。