荒れるのが当たり前なレースである。しかも今年は人気の中心になる馬がおらず、人気がかなり割れている。その荒れるハンデ戦函館記念だが、内枠が圧倒的に有利なレースでもある。そこで、内枠に入った馬を軸にしよう。

　本命は昨年の覇者ハヤヤッコとする。ハンデ戦であるこのレースはリピーターが少ないレースであるが、今年も内枠を引いた上にそれほど人気になっていないので狙うこととする。昨年このレースを勝ってからは、相手の強い札幌記念では惨敗し、そこから４戦ＧIIIで５着前後の着順だ。そのＧIII４戦は中京、新潟と直線が長くてカーブが緩いコースである。コース形態がそれらとは異なる小回り函館に戻ってきた今回は前進が期待できる。また、前日の大雨で重くなった馬場は、当日も降ったり止んだりの予報なのでそれほど乾かないだろう。ダートで実績のあるこの馬は芝では力の要る重馬場が得意だ（昨年勝ったこのレースも重馬場だった）。昨年より1.5kg斤量が増えたが、今年は斤量規定の見直しがあったので、実質0.5kgしか増えていない。今年も内枠を引いたので狙ってみよう。

　その他の馬にも手広く流す。このコースが得意で回収率がかなり高いジャスタウェイ産駒のテーオーシリウス、昨年の３着馬でパワータイプのスカーフェイス、ジャスタウェイほどではないがコース回収率が高いキズナ産駒のローゼライトと、枠順発表前の時点で狙おうと思っていた馬がことごとく外枠に入ってしまった。これらの馬が相手の中心だが、それより内枠の馬全てに流そう。結果として枠順不利という理由で消す馬は８枠の２頭だけになってしまった。