逃げるジャスパークローネにママコチャが追いついたと思ったら、その間からマッドクールが伸びてきた。ママコチャとマッドクールの一騎打ちとなったが、ママコチャがわずかに先着し、重賞初勝利をＧＩ制覇で飾った。勝ったママコチャは毛色こそ鹿毛だが、ソダシの妹でありシラユキヒメに連なる「白毛一族」である（このレースに出走していたメイケイエールの近親でもある）。ママコチャのスプリンターズＳ制覇の翌日に、姉のソダシは電撃引退を発表。ママコチャは姉の繁殖馬としての価値を高めることとなった。

　僅差で２着だったマッドクールも重賞勝ちのない馬である。前走のＣＢＣ賞は１番人気に支持されたものの９着に敗れており、そのせいか今回は人気がなかった。しかし、それは58.5kgのハンデが応えたものであり、定量戦の今回は力を発揮できた。

　３着は１番人気のナムラクレア。相変わらず大崩れはしないが、ＧＩ初制覇はお預けとなった。

　我が本命ウインマーベルは出遅れて強引に中団まで上がっていったが、そこでスタミナを消耗して、直線では伸びが足りずに６着に敗れた。スタートが五分ならいい勝負ができた筈であり、スタートに課題が残る。

外れ