プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(3/14-4/4)

4/4

阪神 大阪杯 (G II) 芝2000m
5歳上別定

 本来ならJRA初のG1以外の日曜日の重賞での前日発売を行うはずだったレースである。しかし、厩務員ストライキのため、土曜日は競馬開催中止に。日曜日の開催も危ぶまれため、当然土曜発売は無し(枠順も決まってなかったし)。幸い日曜日のストは中止となったので、日曜日は(当然この大阪杯も)開催されるようである。厩務員の気持ちも分からないわけではないが、ワールドジャンプジョッキーズシリーズのために海外から騎手をを招待している日に中止に持ち込むとは、招待騎手に対して失礼だし、日本の恥だと思うぞ。まあ、労働者の立場からすればストによって経営側の受けるダメージが大きい日に行ったほうが効果はあるのかもしれないが。WWW上でもあちこちの掲示板でファンの意見が交わされているが、今回の団交の相手は調教師会でありJRAではなく、JRAには介入権がないようなので、JRAにしてみればとんだとばっちりだったということが事態を複雑にしているようだ。普通の会社ならストでダメージを食らうのは労働者と直接交渉している会社(とその顧客)なのだが、厩務員のストはそんな単純なものではないらしい。

 前置きが長くなった。しかも、馬券検討にはほとんど結びつかない形で(笑)。このレースは月曜の時点では豪華メンバーとなる筈だったのだがダイワテキサス、グラスワンダーの回避に続いて、エリモエクセルまでもが出走取り消し。特にグラスワンダーは昨秋を見る限りでは叩き良化型の馬なので、人気を集めそうな今回は切ればおいしい配当にありつけると思って期待していたのだが。厩舎で外傷を負って安田記念も微妙だとか。安田には元気に出走してきて欲しい。

 混戦模様となったが、本命はサイレントハンター。前走中山記念は4着。この馬には1800mは忙しすぎるらしい。実績のある2000mの今回は巻き返すだろう。他に前にいきそうなのがいない(強いて言えばアマロ)ので、自分のペースで走れるところも強みだ。ちなみに今回は再びブリンカーを外すそうだ。

 相手筆頭はマチカネフクキタル。マーラーズカップは惨敗。4歳時から血統的に距離がもたないとか菊花賞はフロックだとか言われているが、実は短距離が苦手なのではないだろうか。今回は距離が延びるので狙い目。あとは香港の国際G2を勝ったミッドナイトベッド。それから2000mの重賞で実績のあるヒカリサーメット(今年の京都金杯)、ランフォザドリーム(昨年の朝日CC)も押さえておきたい。





サイレントハンターマチカネフクキタル1000pts
ミッドナイトベッド
ヒカリサーメット500pts
ランフォザドリーム

1着サイレントハンター配当 870
2着マチカネフクキタルコメント
的中: 1000 x 8.7 = 8700pts !!

3/28

中山 日経賞 (G II) 芝2500m
5歳上別定

 私が府中に引っ越してきたのが去年の日経賞の日。東京競馬場で馬券を買ってから 新居に向かった。そして部屋について一番最初にしたことがテレビをつなぐこと。もちろん競馬中継を見るためである(新居に入るための手続きやらなにやらで競馬場のモニターで観戦する暇はなかった)。その時、あの10万馬券が飛び出した。テンジンショウグンがやってくれた。

 さて、昨年は10万馬券が飛び出した日経賞であるが、波乱の昨年を除くと堅くおさまることが多い。今年も二匹目の泥鰌に期待して無謀な一攫千金を夢見た馬券に手を出す人が多いのかも知れない。こういう時こそ「票が割れる」ので本命サイドで決まっても意外に配当が付くものである。だから堅めを狙った方が得策である。昨年は特別。抜けた馬がいなかったのだ。

 というわけで本命は2冠馬セイウンスカイ。連を外したのはダービーと有馬記念だけで、その2つG1でも4着に粘っている。有馬記念のように大逃げという一かバチかのバクチ戦法ををとると、普通はあっさり勝つか惨敗するかのどちらかなのだが(一昨年の神戸新聞杯のサイレンススズカは別:あれは馬が負けたのではなく騎手がミスをしたのだから)、それで4着に粘っているのだから底力はかなりのものを持っているのだろう。まして今回は有馬記念よりも2枚か3枚ぐらい格下が相手である。

 昨年春天・宝塚・秋天で3連続G1・2着の記録を作り有馬記念でも3着と健闘したステイゴールドが「このメンバーなら」と人気を集めそうだ。しかし、この馬はG1では活躍するものの、G2ではパッとしない。本番に強いタイプ、言い換えれば目一杯の仕上げをすれば走るが、そうでなければ走らないタイプの馬なのだろう。もちろん今回は目一杯の仕上げはしてこないだろうから消しである。本番で狙いたい。

 セイウンエリアは岡部だから人気になっているとしか思えないし、セイウンスカイとの馬連は「同じセイウン&シェリフズスター産駒」という短絡的な思考で買う人が多そうで配当的においしくない。また、ナリタルナパークは牝馬限定戦ばかり使われているが、牡馬が混じっていると苦しいだろう。消しである。

 消去法で消していくと有力馬で残るのはメジロランバート。前走AJCC(4着)はスローペースで仕掛けどころを間違えたのが敗因。今回は本命馬が逃げ馬ということでスローにはならないだろうから、浮上してくるチャンスである。

 そして、セイウンスカイの相手をもう一頭。3年前の覇者ホッカイルソーである。実力があるのは誰もが認めるところ。8歳だといっても3年近く使われていないので、馬体はまだ若い。3年ぶりに出走の前走(8着)は足慣らし代わりに出るだけだったので、度外視。本来の力が出せれば2着ところか1着もありうる。調教がいい今回は狙ってみよう。





セイウンスカイメジロランバート3000pts
ホッカイルソー1000pts

1着セイウンスカイ配当 890
2着セイウンエリアコメント

3/21

阪神 阪神大賞典 (G II) 芝3000
5歳上定量

 毎年のように少頭数になる長距離レース。しかし、レベルの高い馬が出走してくるレースである。まあ、レベルの高い馬が1〜2頭ほど出てくるので他の馬が敬遠して少頭数となるのだが。

 96年のナリタブライアンVSマヤノトップガンや昨年のメジロブライトVSシルクジャスティスのような壮絶な叩き合いになることも多く、見応えのあるレースであることが多い。短距離レースは「早さ」を競うレースであるが、長距離は「強さ」を競うレースであるのだから。

 さて今年も2頭のマッチレースが期待できそうである。といっても昨年と同じメジロブライトVSシルクジャスティスではない。シルクジャスティスは十分叩いてこそ力の発揮される馬なので忘れたころにやって来そうだが、あの追い込み一辺倒の脚質ではおそらくスローに流れるであろう今回も見送りだろう。

 今年の2強対決とはすなわちメジロブライトVSスペシャルウィーク。穴党には残念だが、今年も堅いだろう。ステイゴールド回避で、全くもって堅くなったと言っていい。セイウンスカイが出てこないのが残念だが、そのセイウンスカイと共に今年の古馬長距離界をリードしていくであろうこの2頭の馬連(8頭立て以下だったら枠連)を押さえておけば安泰だろう。オッズはかなり安いだろうが。





メジロブライトスペシャルウィーク10000pts

1着スペシャルウィーク配当 150
2着メジロブライトコメント
的中 : 10000 x 1.5 = 15000pts

3/14

中山 中山記念 (G II) 芝1800m
5歳上別定

 実績だけでいうとホッカイルソーが明らかに最高である。しかし、3年ぶりに出走する8歳馬。鉄砲駆けするタイプではなく、しかも、全盛期の力が残っているのかどうかも怪しい。中山記念で復活劇といえば3年前のサクラローレルがいるが、そのサクラローレルにしたって休養期間は1年間。しかも充実の6歳だったときている。サクラローレル級の馬は別格にして、このレースは休み明けの馬には不利なレースであるので、ホッカイルソーは応援はするが、馬券の対象からは外しておいたほうが賢明である。

 本命はサイレントハンター。先行有利な中山内周りコースでハナを切るであろうこの馬が最有力候補である。1年ぶりのブリンカー再装着でこの馬本来の力がここで引き出される可能性がある。その実力が引き出されたことが知れ渡る次走からは人気になるだろうから、ここが狙い目である。

 キングヘイローはやはりマイラーなのか?しかし、1800mは守備範囲だと思う(現に2戦2勝)。人気になるだろうが、2番手に評価しておこう。

 その他の馬では、昨年の5月以降は安定した走りを見せているブラボーグリーン。前走の57.5kgを背負っての勝利も評価できる。さらに、中京記念(2着)で本格化の兆しを見せているサンプレイスが狙い目。

 ダイワテキサスは叩き良化型の馬なので、休養明けの今回は見送り。





サイレントハンターキングヘイロー1600pts
ブラボーグリーン700pts
サンプレイス

1着キングヘイロー配当 650
2着ダイワテキサスコメント

阪神 阪神スプリングジャンプ (G II) 芝3800m
5歳上別定

 先日ポレールが引退した。中山大障害3連覇。しかし、彼が勝った中山大障害にはG1というグレードが与えられていなかった。しかも、別定レースであり、その実績から酷量を背負わされてのレースしか出ることができなくなっていた。障害の見直しがあと3年早かったら・・・と思うのだが。ひょっとしたら障害の体系見直しはポレールが酷量を背負ったりした惨状を見かねてのことかもしれないので、そういう意味でも彼は偉大な障害馬だった。

 その新生障害重賞第一弾がこの阪神スプリングJである。ただし、G2なので定量ではなく別定である。だから、昨年秋の中山大障害馬ビクトリーアップは63kgを背負わされしかも3ヶ月ぶりの出走なので、ここでは不利なのではないだろうか?

 本命はゴッドスピードで決まりだろう。圧勝した春麗JS(チュンリJSと読んじゃうんだよな(笑))と同じ斤量で出ているし、メンバーもそれほど強化されたわけでもない。3連勝は堅いだろう。

 相手はファイブポインター。障害入りしてから2勝しかしていないが、2勝とも阪神である。コースとの相性も良いので狙い目である。

 相手その2は京都大障害の覇者イチバンリュウ。休み明けの前走負けたのは目をつぶろう。太め残りを叩いた今回が狙い目である。





ゴッドスピードファイブポインター1000pts
イチバンリュウ

1着ファイブポインター配当 790
2着ゴッドスピードコメント
的中 : 1000 x 7.9 = 7900pts

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