プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(5/2-5/23)

5/23

中京 高松宮記念 (G I) 芝1200m
4歳上定量

 中京競馬場唯一のG1である。中京といえば直線が短い。同じ左回りでも府中とは対照的である。中京1200mのスタート地点は府中1600mと同じく2コーナーにある。スタートしてからの直線が長いので枠順はあまり関係ないだろう。

 直線が短く平坦な中京では逃げ・先行馬が有利。本命はキョウエイマーチ。トキオパーフェクト、サウンドワールドといった同型馬がいて、展開が気になるところだが、自力は一枚上手。中京芝は初参戦だが、直線に坂のない京都で活躍している馬なので、平坦コースには向いているだろう。鞍上に松永(幹)が戻ってきたのも心強い。

 相手筆頭はシーキングザパール。スプリンターズSではマイネルラヴに敗れたもののタイキシャトルに先着し、仏G1制覇はフロックではないことをアピールした。1200mは得意の距離であり、久々でも侮れない。

 そしてアグネスワールドも期待できる。ヒシアケボノの弟ということでスプリントは得意だろうが、早熟の気がしたので4歳春に骨折してしまったのは残念だった。しかし、復帰後の近走を見ている限りは順調そのものである。

 先行有利ということで、前にいく有力馬サウンドワールドトキオパーフェクトも押さえる。さらに中京の1200mの重賞の覇者シンコウフォレスト('98高松宮記念)、マサラッキ('98CBC賞)も押さえ。連闘ということが不気味なブロードアピールに、未知の魅力の上がり馬シンボリスウォードも押さえておこう。





キョウエイマーチ シーキングザパール1000pts
アグネスワールド
サウンドワールド500pts
トキオパーフェクト
シンコウフォレスト
マサラッキ
ブロードアピール
シンボリスウォード

1着マサラッキ配当 4360
2着シーキングザパールコメント

5/16

東京 NHKマイルカップ (G I) 芝1600m
4歳定量

 中央競馬中継でお馴染みのF曲風に言えば「マイルカップ」である。中央競馬唯一の企業名付きのG1競争である(と書いたら「朝日(新聞社)杯3歳S」も企業名がついてるとのことなので「(ただし3歳戦を除く)」としておこう)。何故NHKだけ特別扱いなのだろうか?G1に企業名を付けて構わないのなら高松宮杯(現・高松宮記念)を無理に1200mにしないでCBC賞をそのままG1に上げてもいいのだと思うのだが。

 府中のマイルはスタートしてからの直線が長い。そこで激しい先行争いが繰り広げられる。ペースも速くなり 先行馬には不利なコースである。スタミナもある程度必要なのでマイルとはいえ1800m以上の中距離の適性がなければ難しいだろう。そこで毎日杯で距離の限界を見せた先行馬バイオマスターは消しである。

 本命はマイル実績よりも1800mの実績を評価して、サヤカとする。1800mでは3戦2勝2着1回の好成績。デビュー当時はダートで走って負け続けていたため、それほど強いという印象を与えていないようだが、芝を走るようになってからは安定した成績を残している。もちろんこのレースも芝なのでサヤカは狙い目である。

 相手は我が本命サヤカと響きは似ていないが文字で書くと似た名前のザカリヤを初めとして、エイシンキャメロンマチカネキンノホシシンボリインディレッドチリペッパーマイネルタンゴといった有力馬達。





サヤカ ザカリヤ500pts
エイシンキャメロン
マチカネキンノホシ
シンボリインディ
レッドチリペッパー
マイネルタンゴ

1着シンボリインディ配当 1560
2着ザカリヤコメント

京都 京都ジャンプステークス (G III) 芝3170m
5歳上ハンデ

 ジャンプレースは競馬場によって独特のコース形態や特性を持っている。こう言ってしまえば「平地だって競馬場によってコースの特性はことなるのでは」という声があがりそうだが、ジャンプレースの場合、平地よりも競馬場による差が顕著である。したがってコース適性が重要となるだろう。レベルの高くないレースなら力の差で勝つことも多いが、レベルの高い重賞ではコース適性がものをいう可能性が高い。

 たとえば阪神SJの覇者ファイブポインターを見てみると、この馬は阪神ではよく走るのに、他の競馬場ではからきしダメ。前走中山GJも3番人気を背負いながら10着に敗退している。

 そこで京都の障害コースに強いイチバンリュウを軸とする。淀の障害で3勝しており、その3つの勝ち星の中には昨年秋の京都大障害も含まれる。軸はイチバンリュウだ。

 相手は連闘明けが気になるが安定味のあるカブトフドオ。11歳だがまだまだ衰えないケイティタイガー。京都の障害は走ったことはないが、中山昨秋の中山大障害を勝った実力馬ビクトリーアップも、叩き3戦目でありそろそろやって来そうだ。





イチバンリュウカブトフドオ 1000pts
ケイティタイガー
ビクトリーアップ

1着トキオワイルド配当 2240
2着イチバンリュウコメント

5/15

東京 京王杯スプリングカップ (G II) 芝1400m
5歳上別定

 昨年の有馬記念馬グラスワンダーが久々の登場だ。この「久々」というところがポイントである。4歳前半は骨折で棒に振り、久々で出てきた毎日王冠は惨敗。その次のアル共も惨敗。そしてその次の有馬記念で見事な復活を遂げたわけである。つまりは叩き良化型なのではないだろうか。今回は単なる休養明けなので骨折明けと同列にはできないのかもしれないが、4ヶ月半ぶりでしかも距離が大幅短縮(2500m→1400m)なので危険な人気馬である。3歳時はマイル以下で活躍していたが、基本的には中長距離馬のような気もするし。危険な人気馬なので今回は馬券の対象からは外す。

 では危険な人気馬を切ったところで、狙い馬を絞ろう。次の4頭のボックスを買っておけばおいしい配当にありつけるだろう。

 堅実短距離馬のケイワンバイキング。7歳馬だが、今年に入ってから順調な成績を収めている。

 昨年の牝馬二冠ファレノプシス。オークスで負けたのは距離のせい。1400mなら牡馬相手でもやれるだろう。

 上がり馬ブロードアピール。G2初挑戦だが牝馬は勢いが大事。穴をあけることの多い「武豊からの乗り代わり」だというのも魅力。

 それから外国馬レンドアハンド。ゴドルフィンが日本によこした馬なので不気味である。このレースは外国馬の連対も多いので押さえておこう。





(ボックス) ケイワンバイキング500pts x 6点
ファレノプシス
ブロードアピール
レンドアハンド

1着グラスワンダー配当 1330
2着エアジハードコメント

5/2

京都 天皇賞・春 (G I) 芝3200m
5歳上牡牝定量

 日本一距離の長いG1レースである。昭和時代は昭和天皇の誕生日にちなみ4月29日(祝日)に行われていた。平成に入ってからは普通の日曜日に行われるようになったが。この予想は金曜の夜か土曜日に書かれることが多いのだが、今週はすでに狙いが定まっているし、淀まで遠征に行く予定なので昭和天皇の誕生日である29日(木曜日)に書く。だからどうってことないが。

 3強3強と騒がれているがその陰に隠れて人気の盲点になっている馬はいないだろうか?というわけで「3強」の中には入っていないステイゴールドを本命とする。この馬はG2やG3では大して走らないが、G1となると昨年のG1出走機会3連続2着というように活躍する。つまり、「目一杯に仕上げればかなりの力が発揮されるが、八分ぐらいのできだとあまり走らないタイプの馬」なのだろう。しかもこの馬は3000m以上のレースには滅法強い。菊花賞こそ8着だが、5歳になってからは3戦全連対。この馬が最も取りやすいG1はこの春天であり、当然陣営も目一杯仕上げてくるだろう。というわけで配当的妙味を考えて「本番に強いタイプ」のステイゴールドを軸にする。

 軸の相手は3強でしかたがない。それほど頭数も多くなく実力上位馬とそうでない馬の力の差が大きいのでそんなには荒れないだろう。昨年の覇者で長距離のスペシャリストメジロブライト。そのメジロブライトを阪神大賞典で下したスペシャルウィーク。さらにそのスペシャルウィークを菊花賞で敗ったセイウンスカイ。現在の日本の長距離界を代表する馬が揃った見応えのあるレースとなるだろう。





ステイゴールドメジロブライト2000pts
スペシャルウィーク
セイウンスカイ

1着スペシャルウィーク配当 430
2着メジロブライトコメント

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