古畑任三郎「偽善の報酬」


女流作家がお手伝いのように遣っていた姉を殺してしまう。その現場に古畑さんが登場。 もちろん、古畑さんは犯人はこの女流作家だとすぐにピンと来ていた。「今泉く〜ん」といつもの声が聞こえる。

女流作家の佐々木高代に加藤春子。そしてその女流作家がお気に入りの若手俳優・山崎浩に宇崎慧。

どこで、慧さんの登場か? 
古畑さんと高代が居間で話をしているところに、車の止まる音。そして、あわてて若い男性が入ってくる。
「先生!、大丈夫ですか? もう、びっくりしちゃって・・・」と、飼い主に尻尾を振る犬のように言葉をかける。 はい、これが慧さんです。何を言っていいか分からないかのように「もう、びっくりしちゃって」と繰り返す山崎。 「それは、さっき聞いたわ」と苦笑いする高代。「あとで連絡するから今日は帰って」という言葉に促されて山崎は 出て行く。

居間の窓から外が見える。山崎が乗ってきた赤のコンバーチブルの助手席には、若い女性が座っていたのでした。 高代は、古畑さんに「トラボルタに似ているでしょう?」と言う。どこが?と思ってしまう。そう思わせる三谷さんの わざとらしさが楽しい(笑)

もう、慧さんときたら本当の緊張が、高代に取り繕っている感情を見破られまいとしている。と思わせるちょうど良い 感じになったのではないかしら(笑)。シーンは短いけれど、デビューまもないのに田村正和と加藤春子のおふたりに はさまれての芝居だもの、緊張しないわけがないと思う。
あのデカイ慧さんが緊張している姿が可愛いのである。


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