〔観劇日〕 2001/12/15(土) 〔作〕 デヴィッド・ヘアー 〔演出〕 デヴィッド・ルヴォー 〔出演〕 秋山菜津子、内野 聖陽
【感 想】
さて、ベニサンピットでの公演はどうだったのでしょうか?
@少女アイリーンとタクシー運転手フレッド
このように10のパターンを見てわかるように、セックスの連鎖というものが描かれています。二時間の中で
この10の場面をどう見せていくかと言うと、ステージ上で着替え、ヘアメイクをするのです。壁には、女性用
のドレスが何着か掛けてあり、バッグと靴が置いてあります。男物のジャケットと靴も同様に。ステージの
中央部が円形になっていて回転します。
秋山さんと内野くんの実力が十分に発揮されていた舞台でした。とても刺激的なエロティシズムの世界を
「演劇」と言う芸術で見せてくれていました。それぞれ一人の役柄で2パターンの愛の世界を表わしている
のですが、お互いの気持ちや立場で愛と欲望の中から生まれる感動だったり失望や安らぎだったりと違って
くることにリアリティを感じて、これだけのパターンを見ていると「自分の中の愛と欲望は?」と問うて
比較してみたくなります(笑)
しかし、ふたりとも流石です。特に内野くんは芝居とは言えよくやったなと感心しました。そのよくやった
全裸での演技では、それがとても自然のなりゆきと思わせてくれるのですから、あれよあれよと見入ってしまいました。
150〜200人ぐらいしか入らない小劇場と、来年予定されている名古屋や大阪での大きいところとでは
ステージの大きさの違いであのスピード感が出るかしら?と気になるところだし、客席も横に奥に広いのですから
演じる側はどうなのかしら?とも思ってしまいます。とにかく、もう一度観たいですね。
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