こくまろな女達


〔観劇日〕 2001/09/06(木)
〔脚本〕    中谷まゆみ
〔演出〕    宮田慶子
〔出演〕    かとうかずこ/森公美子/真矢みき/高田万由子/羽場裕一/金子 賢/宮地雅子/風間水希/森山未來 /五月みどり

【あらすじ】
  普通の主婦の本音を描く物語。ということで、下記の役柄となっている。

[宮原玲子/かとうかずこ]
性格は明るくてしっかり者。誰からも慕われている。このところ、夫は忙しく、子供は自分の手を離れつつあり、時間を持て余し気味。
[馬場はるか/森公美子]
性格ははっきりしていて行動派。いつもみんなに話題を提供し、場を盛り上げるムードメーカー。人知れず、不妊症で悩んでいる。
[岬笙子/真矢みき]
服飾デザイナー。シングルマザー。正確は負けず嫌いで努力家。4年前未婚のまま出産。このたび同じマンションに引っ越してきて、高校時代の友人玲子と久々の再会を果たす。
[桐野梢/高田万由子]
夫は会社経営者で、マンションのオーナー。皆にかわいがられている天然ボケ。夫の浮気が発覚し、離婚を考えている。
[小川道代/宮地雅子]
夫の両親と同居する、三人の子持ち。性格は愚痴っぽいが辛抱強い。家族の世話と嫁姑戦争に疲れ、いつも愚痴をこぼしている。
[八木沼明美/風間水希]
カルチャースクールのインストラクター。夫は雑誌編集者。性格はサバサバした快楽主義。かつていたディンクス夫婦の生き残りで、夫とはお互い干渉しない生活を続けているが、うっかり妊娠してしまう。
[工藤浩平/金子賢]
自称、弁護士。性格は一見、誠実でさわやか。実際はコンプレックスだらけ。司法試験に落ち続け、弁護士をあきらめて数年になるが、カルチャースクールでは弁護士と偽って、主婦から相談料を巻き上げている。
[宮原健一/森山未來]
玲子の息子。中学3年生。成績はそこそこいいが、私立受験にノリ気ではない。友達とバンドを組んでいて、プロになりたいと思っている。
[宮原健太/羽場裕一]
玲子の夫。健康グッズ開発会社勤務。性格は真面目だが、学歴コンプレックスがあり、息子に私立受験を強要している。趣味はカメラで、撮った写真を密かに新聞社などに送っている。
[宮原のぶ子/五月みどり]
健一の母。5年前に夫を亡くして、生まれ育った広島で自由気ままな一人暮らしをしているが、このたび突然、上京してくる。

【感 想】
  二幕構成なのが良かったのか悪かったのか? これまでの評判はどうのようなものだったか知りたい。何故かというと、今年見て来た舞台のの中で ワーストだったからだ。見られたのは、かとうかずこさんと羽場裕一さんくらいのものだった。

森公美子は、体型で笑わせ、金子賢は、台詞を間違えないように言うのがやっとの演技。真矢みきにいたっては、サービスしたのだろうが 宝塚時代の演技。五月みどりは、役名を間違えて「かずこさん」と言う始末。一幕が終らないうちに、席を立つ人もチラホラとあったが、私は一応 最後まで観るつもりでいた。けれど、限界を感じた芝居は始めてだ。客席に座っているだけが出来なかった。流れていく時間がもったいなく感じて しまい、一幕の幕が下りるのと同時に席を立ち出口に向かった。外に出て行く時に、スタッフのひとりが怪訝そうな顔を向けた。こんな面白くない物を 見てしまったという怒りがあって睨みつけてしまった。この芝居を選んだ私がいけなかったのだから仕方ないけれど。きっと、楽しんだお客様も たくさんいたでしょう。普段芝居を観る機会のない人たちには、肩が凝らない娯楽として良かったと思う。

けれど・・・、その普段芝居に触れてないお客様が舞台を台無しにもしていたのだ。出演者が出て来る度に、どよめきが会場に流れ台詞が聞こえない。 ひそひそ話のおばさま達の声があちこちで聞こえる。後ろの席のおばさま達もご多分にもれず・・・。相模大野グリーンホールの大ホールの作りでは、芝居は無理だ。 そして、ここのお客様の質では芝居をじっくり観るのは無理だ。だって、TVで出ている人を芸能人を見に来ているのだもの。 小ホールで、なにかあるときは見に行こうとは思うが、大ホールにいくら良い芝居がきたとしても絶対に行かない。と決めた。遠くてもちゃんとした 劇場に行こう。あの大ホールは、音楽関係にはあっているけれど芝居は駄目だわ。そういえば、何年か前に「ガラスの動物園」という芝居が来たときに も同じことを思ったのだ。



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