エトランゼ

演劇集団キャラメルボックス

〔観劇日〕 2001/03/03(土)
〔脚本〕    真柴あずき+成井豊
〔演出〕    真柴あずき+成井豊
〔出演〕    坂口理恵/大内厚雄/小川江利子/前田綾/近江谷太郎/西川浩幸/岡内美喜子/藤岡宏美/中村恵子/青山千洋

【あらすじ】
  有名カメラマンの助手をしている、ななえと同僚の高柴とエミが独立したが、あまり仕事が来ない。わがまま勝手の師匠 であるカメラマン槍原との間でのトラブルがもとで独立をしたのだが。槍原のネームバリューのお陰で仕事が取れていたのに、その名前を使えないとなると途端に仕事は 来なくなる。ことあるごとに槍原の存在がみんなを苦しめるのだが、とうとうエミは耐え切れずに槍原のところに戻ってしまった。高柴は、ななえに好意をもっている こともあり一緒に続けていくつもりなのだ。ななえには、八木沢という恋人がいるのだが、仕事と結婚とどちらかを選択しろと言われ「今は仕事を」と、決断を出し八木沢 との結婚もなくなった。
ななえは、槍原とあったときに「おまえの写真は、おれの真似だ。アングルもおれの真似だ」と言われ、自分自身でもそれに気がつき、自分の写真を撮ろうと決意するのだった。

【感 想】
  正直言って今回は、あらすじがスラスラと思い出せません。「おまえさんの歳のせいでしょう」とお思いの方もいらっしゃるとは(うわーっ、そんなに沢山いるの?) 思いますが、決してそうではなく、伝わってくるものがイマイチだったから。そこそこ、いい所はあったのだけれど見終わってからのいつもの「もう一度見たい」 という感情が湧いてこなかったのですねぇ。見る側のその時の精神状態・健康状態で感じ方はいろいろ違うとは思うが、こんな風にかんじることもあるのです。

さて、今回は前説が録音されたテープだった。いつもは生で加藤Pと新人くんが舞台に出てお話をするのですが、スピーカーから流れてくるのを聞いているのもラジオ番組 のようでたまにはいいかなぁ。とも思いましたね。 電話チェックタイムでは、今回のオリジナル曲を作成中に出来たという曲と歌が流れた。メインボーカルは西川さん(笑)、そしてコーラスに大森美紀子さんと誰だっけ? なかなか楽しませてくれました。

これまでの演出では、ストーリーを運ぶ人がいて、手紙や本を読んで回顧しながら物語が進んでいく。という形が多かったけれど、今回は、それは無しで次々と場面が 変わっていくのがテンポがあって面白い。

出演者にひと言コメントーー
●坂口さん(ななえ):少しお痩せになりました? ショートヘアにされたせいか顔の感じが細く見えました。
●大内さん(ななえの同僚・高柴):相変わらず小枝のような足。折れてしまわないかと心配しております(笑)
●小川さん(ななえの同僚・エミ):あなたのテンションは、いつも変わりないのね。ちょっと浮いてたように見えました。抑えた演技も覚えてね。
●前田さん(雑誌編集者・小名浜):好きですよ〜。そのさばさば・さばさば〜としたところ。前田綾の個性になっています。
●近江谷さん(師匠のカメラマン・槍原):前にドーンと出てくるその声は舞台向きなんでしょうね。言葉の歯切れはイマイチ?だったかなぁ
●西川さん(ななえの恋人・八木沢):なんだかお疲れのようで、お肌が乾燥しちゃってるみたい。カトケンさんの舞台の疲れが、すっかり取れてないのでは?
●岡内さん(かずみの娘・里奈):まだ、高校の演劇部といった感じがぬけないね。ちょっと姿勢が悪いように感じたなぁ。体重が腰に落ちてしまってる
●藤岡さん(かずみの息子・開):カレッジ〜のときも男の子役ぴったりで、今回も良かったよ。
●中村さん(ななえの姉・かずみ):現代のお母さん役なのに、中村さんだけ時代劇に思えるのは、何故?(私だけかぁ?)
●青山さん(開の同級生磐梯):元気よくてOK!って、それしか言えない(笑)

この日の最後の挨拶は、大内くんでした。言葉噛み噛み笑わせてくれました。大内くんの両脇にいる西川さん、近江谷さんは、いつも、突っ込みを考えていて「もっとやれ〜」 と言いたくなってしまうほど。春のツアーは、ダブルヴィジョンということで、三週間も間を空けないで二本目が走りますね。二本目の「風を継ぐ者」に期待しましょう。
('01/03/09)



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